女性が自分自身を労わるための第一歩。婦人科受診の基準やかかりつけ婦人科医の選び方が知りたい!

PROFILE

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2 かかりつけ婦人科医を持つ女性は3割以下
3 婦人科に行きにくい理由
4 女性特有の健康課題による受診の基準
5 かかりつけ婦人科医の選び方
時間や金銭的な負担、どんなことをするのかわからないといった不安などから、婦人科に行くことを躊躇してしまった経験はありませんか?女性特有の健康課題による不調は家族や知人にも相談しにくいことが多く、不調を一人で抱えてしまっている人もいるのではないでしょうか。
しかし、婦人科を受診することで病気の早期発見になったり、すでに感じている不調が軽減されたりという可能性は大いに考えられます。そこで、かかりつけ婦人科医の選び方などについて、板橋中央総合病院の医長である阿部一也医師にお話を伺いました。
かかりつけ婦人科医を持つ女性は3割以下

「あなたは、婦人科の「かかりつけ医」がいますか。」という質問で、かかりつけ医がいないと回答したのは全体の74.1%でした。つまり、4人に3人の女性は、女性特有の健康課題等をすぐに相談できるかかりつけ医がいないということです。
一方で、女性特有の健康課題に関する不調や悩みには個人差もあり、家族や知人にも相談しにくいものでもあります。また、生理に関する不調は、つらいと感じても一時的なものだからと、我慢してやり過ごしてしまうことも多いでしょう。
しかし、日頃から小さな変化や不調を婦人科で相談する習慣によって、病気の早期発見や不調の軽減に繋げられることがあります。
【アンケートデータの調査概要】 調査方法:インターネットアンケート 調査対象:全国 15~64歳女性 アンケート母数:1,000人、女性の特有の健康課題に対して症状の重さを自覚している人100人 実施日:2024年8月3日~8月5日 調査実施主体:株式会社マーケティングアンドアソシェイツ 調査会社:はなさく生命保険株式会社 |
婦人科に行きにくい理由
そもそも生理に関する悩みや更年期症状のように、婦人科に関連する健康課題に大きな個人差があるのと同様、女性が婦人科に行きにくいと考える原因には様々なものがあるでしょう。そこで、女性が婦人科に行きにくいと考える理由についてアンケートを実施しました。

健康面での不調がない人や、特に大きな理由がない人を除くと、次に理由として挙がったのは婦人科に対する不安や恐怖感が原因という回答と、行ったほうが良いとわかってるのに面倒に感じる、という回答でした。特に、「面倒に感じる」という回答と「時間がない」という回答を合わせると約25%で、まさに婦人科関係の相談よりも他のことを優先してしまいがちな現状が垣間見えます。
また、健康面での不調がないと考えている人や、理由がないと回答している人の中にも、我慢をしてやり過ごしている人が含まれることも想像できます。
【アンケートデータの調査概要】 調査方法:インターネットアンケート 調査対象:全国 15~64歳女性 アンケート母数:301人 実施日:2025年5月15日~5月22日 |

女性特有の健康課題による受診の基準
既に紹介したアンケート結果から、女性特有の健康課題による不調の場合、たとえば生理のときだけ一時的に我慢すれば症状がおさまってしまうから病院に行くほどではない、と感じている人も多いのではないかと考えられます。また、生理痛や更年期症状は多少は誰にでもあるものだから病院に行くほどではない、と考えてしまうこともあるでしょう。
そこで、阿部医師に受診の基準についてお伺いしました。

PMSによる受診の基準は何ですか?

生理痛や生理の不快症状による受診の基準は何ですか?

更年期症状による受診の基準は何ですか?

かかりつけ婦人科医の選び方
アンケートでも、婦人科に行かない理由としてどこの病院が良いのかわからないという声があがっていました。そこで、婦人科選びのポイントについても聞いてみました。

ポイント1:通いやすい場所

ポイント2:医師の性別

病院の選定方法
