【体験談付き】臨月に眠いのはなぜ?原因と対処法をわかりやすく解説

PROFILE

1 臨月に眠気が強くなるのはなぜ?
2 臨月の強い眠気への対処法
3 【臨月の眠気】他の妊婦さんのリアルな体験談
4 臨月の眠気に関するよくあるQ&A
臨月に眠気が強くなるのはなぜ?
まずは、臨月に眠気が強くなるおもな理由を3つ解説します。
ホルモンの影響で眠くなりやすい
妊娠後期になると、「プロゲステロン」というホルモンの分泌量が増えていきます。このホルモンにはリラックス作用があり、日中でも強い眠気を感じやすくなります。
特に臨月はプロゲステロンの分泌が増えるため、多くの妊婦さんが「以前より眠くなった」と感じる時期です。
体が疲れやすくなっている
臨月になると、赤ちゃんの体重が増えて子宮も最大まで大きくなり、おなかの重みが一段と増します。そのため、わずかな移動や日常の家事でも、思っている以上に体力を消耗しやすくなります。
さらに、血液の量が増えたり、心臓や肺にかかる負担も大きくなるため、体は常に疲れやすい状態になります。こうした疲労の積み重ねが、日中のだるさや強い眠気として現れるのです。
夜にぐっすり眠れず、昼に眠くなる
臨月になると、夜間の睡眠が妨げられやすくなります。例えば、赤ちゃんの胎動が活発になって夜中に目が覚めたり、ぼうこうが圧迫されてトイレの回数が増えたりすることがあります。
さらに、前駆陣痛やおなかの重みで寝返りがしにくく、寝苦しさを感じる方も少なくありません。
このような複数の要因が重なって、眠りが浅くなり、夜の間に十分な休息がとれない可能性もあります。結果として、昼間に強い眠気が出やすくなり、日常生活に影響を及ぼすこともあるのです。
臨月の強い眠気への対処法
臨月に感じる強い眠気は、妊娠による自然な変化とはいえ、日常生活に支障を来すこともあります。ここでは、日常生活の中で取り入れやすい対処法を紹介します。
短時間の昼寝を取り入れる
日中に眠気を感じたときは、我慢せずに15〜30分ほどの短時間の昼寝をとることをおすすめします。短い時間でも、頭がすっきりし、集中力や気分がリセットされやすくなります。
ただし、長く寝すぎてしまうと、夜の眠りに影響が出る可能性があるため、時間をあらかじめ決めて、仮眠を取り入れると良いでしょう。
軽いストレッチや深呼吸でリフレッシュする
長時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなり、だるさや眠気が強くなることがあります。そのようなときは、体を軽く伸ばしたり、ゆっくりと深呼吸をするだけでも気分をリフレッシュできます。
また、体調がよければ、近所を少し歩く等軽めの運動もおすすめです。血行が良くなることで、眠気の予防やストレスの軽減にもつながります。
日光を浴びて体内時計を整える
私たちの体には、朝に目覚めて夜に眠るという自然なリズム(体内時計)が備わっています。このリズムは、日光を浴びることで整いやすくなります。
特に朝起きた直後にカーテンを開けて自然光を浴びる習慣は、体内時計の調整に効果的です。体のリズムが整うことで、昼間の眠気が和らぎ、夜の眠りにも良い影響が期待できるため、意識的に毎朝、日光を浴びる習慣を取り入れてみましょう。
寝る前のスマホの使い方に注意する
就寝前にスマートフォンやタブレットを使うと、ブルーライトの影響で脳が覚醒し、寝つきが悪くなってしまうことがあります。
特に妊娠中は睡眠が不安定になりやすいため、夜の過ごし方がとても大切です。
就寝1〜2時間前からスマホの使用を控え、照明を暗めにして静かな音楽を聴く等、リラックスできる環境づくりを心がけてみてください。
【臨月の眠気】他の妊婦さんのリアルな体験談

I’m OK?編集部のアンケートによると、出産経験のある女性のうち、臨月に入ってから日中にも眠気を感じたことがあるという人は、69.3%と、半数以上にのぼりました。
臨月に入ってからの眠気に関する体験談を見てみましょう。

【アンケートデータの調査概要】 調査方法:インターネットアンケート 調査対象:全国 出産経験のある女性 アンケート母数:291名 実施日:2025年7月1日~7月4日 |
臨月の眠気に関するよくあるQ&A
ここでは、よくある疑問について回答します。
眠気は陣痛の兆候?
臨月に入り、強い眠気を感じるようになると「出産が近いのでは?」と考える方がいるかもしれません。実際に、こうした眠気は出産の前兆として見られるケースもあります。
臨月になると、体は出産に備えてエネルギーを蓄える準備を始めます。その影響で、脳と体を休ませようとする働きが強くなり、日中に強い眠気やだるさを感じやすくなるのです。
ホルモンバランスの変化も関係しており、出産が近づくサインの一つとも捉えることができます。
眠気やだるさはいつまで続く?
眠気やだるさがいつまで続くのかは個人差がありますが、出産の直前まで感じる方が多いようです。
特に臨月の後半は、おなかの重みや体調の変化により、夜中に何度も目が覚めることがあります。頻尿や胎動、寝苦しさが重なることで、夜の眠りが浅くなり、日中に強い眠気を感じやすくなるのです。
このような症状は出産後に解消されていくことがほとんどです。
妊娠中に寝すぎると赤ちゃんに影響がある?
寝すぎることよりも、むしろ「睡眠不足」の方が問題視されています。
十分な睡眠がとれないと、免疫力が低下したり、自律神経が乱れたりする恐れがあり、それが結果としておなかの赤ちゃんに影響を及ぼす可能性も指摘されています。
妊娠中は特に体が疲れやすいため、必要なときにはしっかりと休むことが大切です。