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疑ってみよう。

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カラダとココロ

梅宮アンナさんが語る、「わたしは、大丈夫?」と問い続ける理由── I’m OK? PROJECT アンバサダー就任インタビュー【連載Vol.1】

公開日:2026.03.26
更新日:2026.03.26
梅宮アンナさんが語る、「わたしは、大丈夫?」と問い続ける理由── I’m OK? PROJECT アンバサダー就任インタビュー【連載Vol.1】
「わたしは、大丈夫」 日々の忙しさの中で、自分を後回しにしてしまうことはありませんか。 女性が自分のからだとこころに目を向け、「今のわたしは、どんな状態だろう?」と考えるきっかけを届けるのが、「I’m OK? PROJECT」です。 本連載では、アンバサダーに就任した梅宮アンナさんの経験を通して、「わたしは、大丈夫?」と自分に問いかける時間をお届けします。 第1回目となる今回は、出産後の体型変化や運動をきっかけに気づいた、自分と向き合うことの大切さを語っていただきました。

PROFILE

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モデル/ タレント 梅宮アンナ
1972年8月20日生まれ 東京都出身 19歳よりファッションモデル・タレントとして活躍。2024年8月、乳がんの『浸潤性小葉がん』ステージ3であることを公表。抗がん剤治恭則療や右胸の全摘出手術、放射線治療などを受け、現在は投薬治療へ。『標準治療』を選択したこと、抗がん剤の副作用や治療のつらさなど自身の闘病生活についてリアルな想いをSNSで発信、多くの反響がある。また2025年にはアートディレクターの世継恭則氏と結婚し、人生の新たな章を歩み始めている。
INDEX

1 「I’m OK?」と立ち止まる視点に、自然と共感した

2 出産後の変化をきっかけに見つけた、自分との向き合い方

3 経験はすべて、その人の人生になっていく──「わたしは、大丈夫?」と問い続けながら

「I’m OK?」と立ち止まる視点に、自然と共感した

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I'm OK?編集部:乳がんを経験し、ご自身の体験や想いを発信されているアンナさんですが、今回、「I'm OK? PROJECT」のどのような部分に共感して、アンバサダーに就任されたのでしょうか。

梅宮アンナさん:女性って、仕事や子育て、家族のこと等、周囲との関係の中で動くことが多いですよね。「大丈夫?」と聞かれたら、とりあえず「大丈夫」と答えてしまう。でも、本当にそうなのかを考える時間って、意外と持てていないんじゃないかなと思っています。

自分の体や気持ちも、つい後回しになりがちで。検診に行くこと一つ取っても、「あとでいいか」と思ってしまうことって、誰にでもあると思うんです。

そんな何気ない瞬間に「I’m OK?」と自分に問いかけることは、体や心を労るためだけのものではなくて、今の自分がどんな状態なのかを確かめるための言葉だと感じています。健康も、仕事も、日々の選択も、結局は自分がどう感じているかを知らないと、選べないですよね。

私自身、年齢を重ねるにつれて、「自分が何を好きで、何をしているときに心地いいのか」を分かっていることが大事なんだなと思うようになりました。その視点を大切にしている「I’m OK? PROJECT」の考え方には、自然と共感するものがありました。

出産後の変化をきっかけに見つけた、自分との向き合い方

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I'm OK?編集部:アンナさん自身、これまでの人生を振り返って、「自分の気持ちに目を向けられてなかった」と感じた経験はありますか?

梅宮アンナさん:若い頃の私は、「自分がどうしたいのか」を考えることが、あまり得意ではありませんでした。仕事や周囲との関係の中で、どう振る舞えばいいのか、どう見られているのか。そうしたことを気にする時間のほうが、ずっと多かったように思います。

ずっと悩んでいたのは、「趣味がない」ということでした。父から「趣味がないのはダメだ」と言われ、何か夢中になれるものを探そうとしたんですが、何を始めても長く続かない。メイクやファッションは好きでしたが、好きなものと、心から熱中できる趣味というのは別ものだと思っていたんです。

自分が何をしたら心地いいのか、何に納得できるのか。そうしたことを考える余裕はなく、「一人だと思われたくない」「ちゃんとしていないと思われたくない」という気持ちが先に立っていました。

芸能界に入ってからも、友達がいないことを恥ずかしいと感じ、本当は気が進まなくても人に合わせることがありました。本来は一人の時間が好きなのに、若い頃はそれを認められなかったのだと思います。

自分を大切にする、という言葉は知っていました。でも、それが具体的にどういうことなのかは、よく分かっていませんでした。自分の気持ちや好みは、いつも後回しになっていたのだと思います。

I'm OK?編集部:そうした日々の中で、ご自身と向き合うきっかけになった出来事はありましたか?

梅宮アンナさん:きっかけは、出産後の体型の変化でした。妊娠中に人生で初めて大きく体重が増えて、出産後もなかなか元に戻らなくて。「どうやって痩せればいいんだろう」って、すごく悩んだんです。それで、有酸素運動がいいと聞いて、走ることを始めました。

でも正直、運動は大嫌いでした。走るなんて、絶対にやりたくないと思っていました。そんなときに、当時関わっていた雑誌の編集長から「ホノルルマラソンに出なさい!」と言われて。準備期間はたった3カ月だったんですが、その年の12月に、6時間を切るタイムでなんとか完走することができました。

走ること自体が楽しかったというより、「努力をすると、自分にちゃんと返ってくるものがある」という感覚を初めて実感した出来事だったと思います。そこから少しずつ、体を動かす時間が、「今の自分はどうなんだろう」と確かめる時間になっていきました。

記録や達成感というよりは、挑戦している最中に、自分と向き合っている時間のほうが大きかった気がします。

山を走ったり、過酷なトレーニングをしたりするうちに、自分の弱さと向き合う時間が自然と増えていったんです。気づいたら、以前のように気持ちが沈み続けることが少なくなっていました。

その積み重ねの中で、自分の中にもう一人、少し強くなった自分がいるように感じるようになりました。

I'm OK?編集部:乳がんを経験され、ご自身の体や心に向き合う中で、印象に残っていることはありますか?

梅宮アンナさん:2024年に乳がんと診断されて、自分が当事者になって初めて気づいたことが本当にたくさんありました。それまでも健康について考えているつもりではいましたが、病気を経験して、「自分の体や心にちゃんと目を向けることって、こんなに大事なんだ」と、あらためて感じました。

「I’m OK?」と問いかけることは、特別な出来事のためだけのものではなく、日々自分の状態を確認し続けること。その積み重ねが、今の自分につながっているのだと感じています。

経験はすべて、その人の人生になっていく──「わたしは、大丈夫?」と問い続けながら

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I'm OK?編集部:女性が自分を大切にするために、社会や周囲はどのように変わっていくとよいと思いますか?

梅宮アンナさん:環境や時代の影響はとても大きいと思います。ただ、社会は勝手には変わらないとも感じています。だからこそ、「私なんて」と思わずに、一人一人が声をあげることが大切なんじゃないかなと。

誰か一人が言い出したことが、少しずつ広がって、社会が動いていくケースはたくさんありますよね。私自身も、父を亡くしたことや、今回がんを経験したことを通して、「自分の体験を話すこと」には意味があると感じるようになりました。

振り返ると、そうした出来事に向き合えたのは、山登りやマラソンを続けてきたことが大きかったと思っています。心の強さを、少しずつ貯金してきたような感覚があるんです。

生きていく中で、弱さを抱えたままだと、心身ともにしんどくなる場面は知らず知らずあると思います。だからこそ、自分を守るための方法として、体や心と向き合う時間を持つことは、とても大切だと思っています。

I'm OK?編集部:もし今のご自身から、20代の頃の自分や、これから人生を歩んでいく若い女性たちに言葉をかけるとしたら、どんなことを伝えたいですか?

梅宮アンナさん:正直、「ここをこうしたほうがいいよ」って言えることは、あまりないんです。人それぞれだと思いますが、どんな経験も、振り返ってみれば無駄なことは一つもないんじゃないかなって。

もし今の私から、これから人生を歩んでいく人たちに何か伝えるとしたら、「とにかく一つでも多くの経験をしてほしい」ということだけかもしれません。いいことも、そうでないことも含めて、経験したことが、その人自身をつくっていく。その過程で、時々「I’m OK?」と立ち止まってみる。それだけでも、十分なのではないかと思っています。

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