生理中のダイエットは意味ないの?生理周期に合わせた痩せやすい時期や痩せる方法を解説

PROFILE


1 生理中は体重が落ちにくいけれどダイエットは可能
2 医師に質問!生理中のダイエットにおすすめの方法は?
3 生理中のダイエットで体重が減少するタイミング
4 生理中におすすめのダイエット法3つ
5 生理中のダイエットに適した食事方法
6 生理中のダイエットでも体重が減少するタイミング
7 生理中にダイエットをする3つのメリット
8 生理中のダイエットの注意点
生理中は体重が落ちにくいけれどダイエットは可能

そもそもダイエットの基本は、摂取カロリーより消費カロリーが上回る状態をつくることが重要です。そのためには、適切な食事によってカロリー過多になるのを防いだり、運動で消費カロリーを増やしたりする必要があります。このバランスを保てるのであれば、生理中でもダイエットは有効です。
しかし、生理前と生理中とでは、体の状態が異なります。まず、生理中は体重が落ちにくい期間ということを覚えておきましょう。また、生理中はホルモンバランスが崩れ、精神状態も不安定になりやすい時期です。貧血、頭痛、生理痛等体にも不調が現れることが多いため、無理に激しい運動をすることは控えましょう。

医師に質問!生理中のダイエットにおすすめの方法は?
生理中のダイエットの具体的な方法について、聞いてみました。

生理が重い人の場合

生理が軽い人の場合

生理中のダイエットで体重が減少するタイミング

生理後から排卵期は痩せやすい時期
生理前から2日目くらいまで、ホルモンの影響で体調不良が起きやすくなるでしょう。そのため、通常のダイエットのペースに戻すには経血量が減る4~5日目くらいからが適しています。
生理が終わると、体調も安定して精神状態も落ち着いてきます。生理前後はホルモンの変動で食欲が増したり体調の変化が多くなったりますが、生理後2週間は「エストロゲン」が多く分泌され、食欲が落ち着き体重減少が期待できるでしょう。そのため、この時期は体とメンタル双方の観点から、ダイエットに最適な期間です。
生理中におすすめのダイエット法3つ

実際に、生理中はどんな方法でダイエットをしたらよいのでしょうか。まずは、食事以外の観点から、生理中におすすめのダイエット法を3つ紹介します。
体を温める
まずは体を温めるようにしましょう。生理中は代謝が落ちやすくなる時期ですが、ダイエットの観点では代謝を良くすることが重要なため、いつもより体を冷やさないように心掛けてみてください。
例えば、室内の温度設定を普段より高めに設定する、あるいは膝掛けを用意すると、自宅でなくても冷えの対策になります。寝るときはレッグウォーマーを使用する、湯船に漬かる等が生理中の冷え対策におすすめです。
ストレッチやヨガ
生理中は激しい運動ではなく、ヨガやストレッチをするのがおすすめです。心が不安定になりやすい生理中でも、リラックスして体を動かすことで気持ちをリフレッシュすることができます。ヨガやストレッチでゆっくり体を伸ばす動きをするだけでも、むくみが解消されて代謝がよくなりダイエットに効果的です。
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軽い有酸素運動

ウォーキングやランニング等の有酸素運動もおすすめです。生理中は体への負担を考え、1回20~30分ほどの無理のない範囲で行うとよいでしょう。
日光浴をしながら外で行う運動はストレス解消にもなるので、ぜひ取り入れてみてください。
生理中のダイエットに適した食事方法

生理中は女性ホルモンの影響で普段より食欲が増したり、代謝が落ちたりという特徴があります。ダイエットをしている人が、特に生理中の食事においてどんなことを意識したらいいのかご説明します。
ビタミンB群、大豆イソフラボンを積極的に摂る
ダイエットを意識している人が生理中に積極的に摂取したい栄養素は、ビタミンB群と大豆イソフラボンです。生理中は普段より代謝が悪くなりますが、ビタミンB群は代謝をサポートしてくれます。鉄分が不足しやすい生理期にレバーは特におすすめです。
また、大豆イソフラボンは、生理による食欲増加の抑止になるだけでなく、生理痛等その他の不快症状軽減にも役立ちます。さらに、体の中でエストロゲンに似た働きをしてくれます。大豆イソフラボンは大豆を原料とする食品のほとんどに含まれているため、普段牛乳を飲んだりしている人でも、この時期は豆乳を飲むようにするのもおすすめです。
100kcal以内のおやつを用意する
生理中はプロゲステロンが増加するため、食欲が増加したり甘いものが食べたくなったりすることもあるでしょう。そのような時、無理に我慢してストレスになると、ストレスを満たすために結局ドカ食いしてしまったり、その他の生理の不快症状が増加したりする可能性があります。
日頃、ダイエットのために間食を制限している人でも、生理中に何かおやつが食べたくなるようであれば、我慢するよりも100kcal以内のおやつを用意しておき、それを食べるようにすると摂取カロリーを抑えられます。
体を温める食べ物や飲み物を選ぶ
生理中は体が冷えやすくなり、代謝が落ちる原因になります。しかし、体を温める食べ物や飲み物を選ぶと、代謝をサポートすることができます。
この時期の飲み物は冷たいものよりも、体を温める作用があるショウガ湯やハーブティーがおすすめです。食べ物では生野菜より蒸し料理やスープ等を取り入れる工夫をしてみてください。

生理中のダイエットでも体重が減少するタイミング
生理中は、精神が不安定になったり、食欲が増したりして思うようにダイエットが進まないことがほとんどですが、生理中でも体重が減少するタイミングがあります。
ここでは、どのタイミングで体重が減少していくのかを詳しく説明していきます。
むくみの解消
生理中はむくみが出て体重が増加しやすくなります。これは、体が水分を蓄えようとしていることが原因です。しかし、生理の日数がたつにつれて体の余分な水分が徐々に排出されていき、むくみが改善されると同時に体重も減少していきます。
お通じ
普段から便秘気味の人でも、生理になるとお通じの回数が増える方も多いのではないでしょうか。
生理前は「プロゲステロン」という女性ホルモンの関係で腸の動きが制御されているため、便秘になりやすい女性は少なくありません。快便だと思っていても、お通じの頻度が減ったり便が硬くなったりしてしまうこともあります。
しかし生理が始まると、今度は「プロスタグランジン」というホルモンが増え、腸の動きが活発になり便が出やすくなります。それまで出なかった便が排出されることによって、体重も落ち始めるでしょう。
痩せやすい季節は秋~冬
秋から冬にかけての寒い季節は太りやすいイメージですが、実は痩せやすい季節です。体は基礎代謝で常にエネルギーを消費していますが、寒さで体温を維持しようと基礎代謝があがり、さらに大きなエネルギーを消費します。そのため、基礎代謝が上がることでエネルギー消費が増え、痩せやすい体になるという仕組みです。
生理中に体を冷やすと、体調が悪化する恐れがあります。生理中はいつも以上に体を温かくすることを心掛けましょう。
生理中にダイエットをする3つのメリット
通常のダイエットとは異なり、生理中のダイエットにはメリットもあります。
血行がよくなりむくみが改善する
むくみは老廃物がたまって停滞したものです。老廃物は足の静脈やリンパで吸収され、腎臓を経由して、汗や尿として排出されます。しかし、生理中はむくみやすく体内に滞ってしまうため、ダイエットでストレッチや軽い運動を取り入れると血行が良くなりむくみの解消に効果的です。
胃腸を休ませて体調改善につながる
生理中は紹介した栄養素に着目して食生活を改善し、胃腸に負担のかかりにくい食事をすることで、体調を整える効果がみられます。
胃腸に負担をかけず休ませてあげることで自律神経が整いやすくなり、生理痛の緩和や生理中に気分が落ち込みやすい場合も安定しやすくなるでしょう。また、生理中には便秘がちになる人も多いですが、便秘の改善にも効果的です。
ストレスが解消されリフレッシュできる
生理中の精神状態は不安定になりやすく、イライラや落ち込み等感情が激しくなります。
精神状態が不安定なときは、軽い運動をするのがおすすめです。運動をすることで交感神経が優位である時間が長くなり、ポジティブになりやすいため、生理中でもリフレッシュすることができるでしょう。
生理中のダイエットの注意点

生理中は体が万全ではないことを理解したうえで、正しくダイエットを行いましょう。生理中のダイエットでの注意点を説明していきます。
負担に感じない程度に取り組む
生理中の体調は、人によって異なるだけでなく、その月によっても生理痛の重さ等が異なります。そのため、運動や食事制限に関しても、どれだけやったら過剰というボーダーを一概に決められるものではありません。同じ運動量でも貧血になってしまう人もいれば、特に体調に変化を感じず取り組める人もいます。自分自身を一番いたわることができるのも、また自分自身しかいません。
生理中は自分の体調とメンタルに普段以上に目を向けて、負担に感じない程度にダイエットに取り組むようにしましょう。
体重が落ちにくいことを理解しておく
生理中は体重が落ちにくいことを理解しておけば、体重が落ちないイライラやストレスを軽減することができるでしょう。体重が落ちにくい、あるいは一時的に増えたとしても、脂肪の増加によるものとは限りません。体が水分をため込むことによるむくみは、解消されれば体重も元に戻ります。特に生理中は体重の数値に左右されすぎず、長期的な視野でダイエットの結果を見てみましょう。


