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カラダとココロ

医師に聞く生理中の過ごし方│簡単にできるセルフケアを紹介

公開日:2024.03.27
更新日:2025.03.12
医師に聞く生理中の過ごし方│簡単にできるセルフケアを紹介
あなたは生理中に起きる体の不調に悩んだことはありますか?I’m OK?編集部が実施した独自アンケートでは、生理中の不調を「感じた経験がある」と答えた女性は99.7%でした。しかし、生理に頭を悩ませる人が多い一方で、実際には生活に追われて、自分をいたわることを忘れがちになっている人もいるのではないでしょうか。 そこで本記事は生理をより楽で過ごしやすいものにするため、産婦人科医の佐藤 綾華医師監修のもと「生理中の過ごし方」についてご提案します。生理中に起こる症状の原因やよくみられる症状から、症状を楽にする生活法、食事、運動等についてわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。

PROFILE

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専門家/エキスパート 馬場 敦志
筑波大学医学専門学類卒業/現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務/専門は産婦人科
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専門家/エキスパート 阿部 一也
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業/現在は板橋中央総合病院勤務/専門は産婦人科
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専門家/エキスパート 佐藤 綾華
2018/3北海道大学医学部医学科卒業 2018/4-2020/3石巻赤十字病院初期研修修了 2020/4-2021/3石巻赤十字病院産婦人科勤務 2021/4-2022/3東北公済病院産婦人科勤務 2022/5-2023/3東北大学病院産婦人科勤務 2023/4-2024/3仙台市内の婦人科クリニック等で勤務
INDEX

1 生理中に起こる症状の原因

2 生理中のよくある症状と原因

3 生理中におすすめの過ごし方

4 生理中に避けたい食べ物

5 生理中の過ごし方に関するQ&A

生理中に起こる症状の原因

「生理」は出血を伴って子宮内膜が剥がれ落ちることで起きる現象です。女性は毎月、妊娠するための体づくりとして排卵が行われ、子宮内膜を厚くして受精に備えるようにできています。しかし、受精がされない場合は子宮内膜が不要となるため、出血を伴って体外に排出されることになるのです。

生理とは、この時に脳からの指令で卵巣から2種類の女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が分泌されることで起きます。

これにより女性はホルモンバランスが急激に変化し、その影響で頭痛や倦怠(けんたい)感等の不調を引き起こす原因となっています。また、子宮内膜を剥がすために子宮も収縮するため、腹痛もしくは下腹部痛を引き起こす人も少なくありません。

生理中のよくある症状と原因

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I’m OK?編集部が281人から集めた独自アンケートでは、生理中のつらい症状について上記のような調査結果が出ています。

アンケート結果によれば、特に下腹部痛に関しては多くの女性がつらさを感じている症状であることがわかりました。また、眠気・だるさ、下痢や便秘といった不調を感じている人も全体の約50%以上という結果が出ています。

一方で、生理の際には身体的な症状だけではなく、イライラや気分の落ち込みといった精神的症状のつらさを感じている人も半数以上いるといえる結果です。生理は「体」と「心」の両方で負担が大きいため、包括的なケアが必要になります。

なお、生理痛を和らげる方法については、次の記事も参考にしてください。
「生理痛の症状がひどいときはどうする?痛みを和らげる4つの方法を紹介」

【調査概要】

調査方法:インターネットアンケート

調査対象:20代~40代の女性

アンケート母数:281人

実施日:2025年1月21日~2025年1月24日

調査実施主体:I'm OK? Magazine

調査会社:はなさく生命保険株式会社

生理中におすすめの過ごし方

アンケート結果から、生理中は心身共にケアが必要になることがわかりました。そこでなるべく楽に生理を乗り越える方法として、次の4つを意識してみてください。

● 体を温める
● 適度な運動を取り入れる
● 栄養を意識した食事をとる
● 十分な睡眠を確保する

カラダを温める

生理中の子宮収縮の痛みや憂鬱(ゆううつ)感等を和らげるためには、体を温めるのがおすすめです。生理の子宮収縮は血行が悪くなると働きが弱まり、血液を排出するためにさらに強く収縮してしまう傾向があります。そのため、症状緩和には体を温める等で血行を改善することが必要不可欠です。

また、血行が良くなると子宮収縮の痛みを和らげるだけではなく、緊張状態を解しやすくなるため、精神的な不調の緩和も期待できます。

体を温める方法としては、次のようなものがおすすめです。

カラダを温める方法

おすすめアイテム

冷え対策アイテムを使って体を温める

腹巻き、レッグウオーマー、湯たんぽ等

温かい飲み物を飲む

ハーブティーやしょうが湯等

その他には、足湯や半身浴で体を温めるのも良いでしょう。生理中は湯船に入るのを敬遠しがちですが、湯船でしっかりと体の芯まで温めると血行が改善されやすくなります。

適度な運動を取り入れる

生理痛等を緩和するために、適度な運動を取り入れることもおすすめです。体を動かす運動は全身の血行改善に効果的なため、生理症状の緩和にも向いています。また、運動にはストレス解消効果もあるとされているため、憂鬱(ゆううつ)感や生理のストレス等の解消にもピッタリです。

しかし、生理でつらい症状に悩んでいる人は、体を動かすことがおっくうだと感じることも少なくないでしょう。その場合、激しい運動は避け、体調を気遣いつつできるものを試してみてください。

生理中におすすめの運動は、次のとおりです。
● ストレッチ
● ヨガ、ピラティス
● 軽いウォーキングやランニング

栄養を意識した食事をとる

生理中は出血による貧血やホルモンバランスの変化によって不調が引き起こされやすい状態です。しかし、不足部分を補ってくれる栄養素を取り入れることができれば、不調を和らげやすくなります。

なお、生理中に摂取するのが特におすすめな栄養素は次のものです。

おすすめの栄養素

期待される効果

食材例

マグネシウム

子宮収縮を抑える

アーモンド、ごま、豆腐等

鉄分

貧血症状を和らげる

レバー、赤身の肉、ほうれん草等

葉酸

造血作用(貧血対策)

オクラ、ニラ、アスパラガス等

ビタミンB12

造血作用(貧血対策)

カキ、サケ、そら豆等

また、鉄分を摂取する際は、鉄分の吸収率を上げてくれるビタミンCも同時に取り入れてみてください。相互的に効果を高めるものを意識して摂取すると、より効率的に栄養を取り入れられるのでおすすめです。

次の記事では、生理痛改善におすすめの栄養素を含む食材を使った簡単レシピをご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
「生理痛改善には食事が重要!15分でできるワンパン温活レシピ」

十分な睡眠を確保する

当然ながら、十分な睡眠を確保することも大切です。睡眠は女性ホルモンの分泌サイクルに影響を与えているため、きちんと睡眠が取れないと症状が悪化しやすいといわれています。また、ホルモンの分泌等のサイクルを正常に機能させるためには、単純な睡眠時間だけではなく「睡眠の質」も重要です。

良い睡眠を取るためには、次の3つを意識してみましょう。

ポイント

期待される効果

就寝前の入浴は湯船につかる

リラックス効果で眠りに入りやすくなる

寝る直前のスマホ等の使用は控える

メラトニンの分泌が正しく行われる

朝は日光を浴びる

体内時計がリセットできる

就寝前の入浴は、血行が良くなることで副交感神経が優位になる効果があり、眠りに入りやすいリラックス状態に導くことが期待できます。

また、寝る前にスマホやパソコン等の強い光を避けることも大切です。リラックスするために、就寝前は好きなものを見る人も多いかと思われますが、電子機器の光は体を眠りに導くホルモン「メラトニン」の分泌を妨げます。寝る前の使用は避けるようにしましょう。

そして、朝に起床した際には日光を浴びることも忘れないようにしてください。人の体は朝日によって体内時計がリセットされ、夜を迎える頃にメラトニンが分泌される仕組みになっています。良質な睡眠にはこれらのルーティンが欠かせません。

生理中に避けたい食べ物

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生理中は体の状態に合わせ、口にする食べ物を見直すことが大切です。

例えば冷たい食べ物、加工食品、カフェインを含むもの、砂糖が多い食品は、体を冷やしたり、ホルモンバランスを乱したりする可能性があります。これらは生理痛を悪化させる原因となるため、生理期間中は摂取を控えましょう。

特に加工食品も油分や塩分が多く、血行不良を引き起こしやすいためおすすめできません。また、砂糖の取りすぎはホルモンバランスを崩すだけでなく、血糖値の急上昇を招き、イライラ感等を悪化させることもあります。

また、アルコールは血行を促進させますが、血行を良くし過ぎてしまうため、生理の出血量を増加させてしまう可能性があります。生理が終わるまでは、飲酒は控えるのが良いでしょう。

生理中の過ごし方に関するQ&A

ここからは、生理中の過ごし方についての疑問点を、佐藤医師に聞いてみました。

生理中に避けたほうが良い服装はある?

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体を冷やすような薄着の服装は避ける、万が一の経血漏れが目立ちにくいよう色の濃いパンツスタイルにする、体を締め付けないような下着、衣服にすることをおすすめします。

生理中に体重は増える?

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排卵が起こると黄体期と呼ばれる期間に入り、体に水分をため込もうとするため、浮腫みやすくなります。人によっては、食欲が増したと感じる方もいるかもしれません。これらの理由で黄体期に体重が増えることもありますが、生理が開始すると徐々に元の状態に戻るでしょう。

生理痛がひどいときは痛み止めを飲んでもいい?

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生理のたびに痛み止めを服用する場合や、服用しても日常生活に支障が出るほどの症状がある場合、月経困難症といって保険診療の対象になります。また、器質的疾患がある場合は、放置していると症状の悪化や不妊の原因になる可能性がありますので、一度婦人科を受診することをおすすめします。 月経前1週間〜数日にむくみやめまい、吐き気、頭痛、気分の変調等決まった不調がみられる場合は、月経前症候群と診断され保険診療の対象になります。 生理に関するお困りごとがあれば、一度婦人科への受診がおすすめです。

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