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カラダとココロ

ピルで生理をずらすことは可能?飲み方や注意点について解説

公開日:2024.03.27
更新日:2024.06.21
ピルで生理をずらすことは可能?飲み方や注意点について解説
大事なイベントや旅行や出張のとき、生理が重なってしまうとテンションも下がり気味になりますよね。そのようなときにはピルを服用して、生理をずらすことができます。 でも「ピルの正しい飲み方がわからない」「副作用やデメリットはないの?」と疑問や不安がある方も多いでしょう。 この記事ではピルの期待できる効果、ピルの正しい飲み方、飲む際の注意点、ピルの購入方法等を解説します。ピルの服用で生理を遅らせたいと考えているなら、参考にしてください。

PROFILE

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専門家/エキスパート 馬場 敦志
筑波大学医学専門学類卒業/現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務/専門は産婦人科
INDEX

1 ピルの服用による生理移動について

2 ピルに期待できる効果

3 ピルの正しい飲み方

4 ピルの服用に関する注意点

5 ピル服用後の生理の特徴

6 ピルに関するよくある質問

7 ピルを処方してもらう方法

8 ピルの正しい服用方法を知って生理移動を成功させよう

ピルの服用による生理移動について

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ピルは避妊や生理痛、生理移動(月経移動)等に効果がある薬です。ここでは生理を早めたり遅らせたりする、生理移動をしたいときのピルの種類や服用方法を説明します。
生理を早めたい場合生理を早めてイベント前に終わらせたい場合、イベント前の生理周期が始まった3〜7日目からピルを飲み始めなければなりません。ピルで生理移動をしようと決めたら、早急にピルを確保しておく必要があります。イベントが始まる2~3カ月前には病院へ行き、ピルをもらっておきましょう。服用期間は10〜14日間程度で、服用を止めた2~3日後に生理がきます。

以下に、中用量ピルで生理を早める場合の流れをまとめています。

1. イベント前の生理周期が始まる前に、病院でピルを処方してもらう
2. イベント前の生理周期が始まった3~7カ月目からピルを飲む
3. 10~14日程度服用する
4. ピルの服用を止めると2~3日で生理が来る

服用するピルの種類は、低用量もしくは中用量です。2つの違いは、エストロゲンという女性ホルモンの含有量です。エストロゲンの量が多いので中用量のほうが効果が高いですが、副作用も大きくなります。どちらのピルを使用するかは、医師の判断に従ってください。

生理を早めるメリットは、すでに生理が終わってしまっているので安心してイベントを過ごせる点です。イベント中にピルを飲む必要がありません。

生理を遅らせたい場合

生理がイベントの後にくるように、ピルで調整することもできます。普段から低用量ピルを利用している方は、低用量ピルでも生理を遅らせられます。しかしピルを普段服用していない方は、中用量ピルを処方されるケースが多いようです。

中用量ピルを使って生理を遅らせる場合の流れは以下の通りです。

1. イベント前の生理周期が始まる前に、病院でピルを処方してもらう
2. イベント(予定生理)の5~7日前からピルを服用
3. イベント最終日まで飲み続け、服用を止める
4. 服用停止後2~3日で生理がくる

生理を遅らせる方法には、いくつかデメリットがあります。まずイベント中もピルを服用し続けなければなりません。さらに、飲み忘れてしまうと早めに生理が来てしまう可能性もあります。

また、予定生理日からずらせるタイミングは、最長7日程度です。それ以上ずらそうと思っても、ピルの服用中に生理が来てしまう可能性があります。ピルの服用中に生理がきてしまったら、すぐに飲むのを止めましょう。

遅らせる方法は、生理が定期的にきて予定生理を把握しやすい方に有効です。予定生理がわかっていないと服用開始のタイミングがつかめず、生理移動がうまくいかないことがあるので注意してください。

ピルに期待できる効果

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ピルはホルモンバランスを調整できるので、生理移動以外にもさまざまな用途で使用されます。生理移動以外の効果について解説します。

経血量や生理痛の減少

ピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)が含まれていて、2つのホルモンの影響により生理中の経血量や生理痛を軽減できます。

経血量の多さや生理痛は、黄体ホルモンの分泌量が関わっている場合があります。ピルにより体内の黄体ホルモンが増加すると、脳が「体内にちゃんと黄体ホルモンが出ているね。これ以上出さなくてもいいんだ」と安心し、卵巣刺激ホルモンを出すのを止めてしまいます。

子宮内膜も薄いまま維持されるので、生理のときに剥がれ落ちる内膜も少量です。少ない量の内膜は経血量の減少につながり、子宮の小さい収縮で内膜が剥がれるので生理痛も起きにくくなります。

PMSの症状が緩和される

PMS(月経前症候群)の薬物療法としてピルが使われることがあります。

PMSとは生理前のイライラやむくみといった身体的・精神的不快感を指し、生理開始3〜10日ほど前に症状が出ます。生理のある女性の多くが、PMSの症状を感じているそうですが、重度なPMS症状の治療にピルが用いられています。

PMSの症状の一例は以下の通りです。

● 頭、下腹部、腰等の痛み
● 動悸やめまい
● イライラ感
● 気持ちが暗くなる
● 眠れない
● 無気力になる
● 判断力が低下する
● 不安や緊張感が高まる
● 疲労感が高まる

PMSは軽度な症状なら、カウンセリングや適度な運動等で改善できます。しかし症状が改善しない場合は、病院で薬を処方してもらうとよいでしょう。頭痛なら消炎鎮痛剤、イライラ感には漢方薬等症状に合わせて処方されますが、ホルモンのバランスを整えるためにピルが処方される場合もあります。

避妊効果

ピルには、排卵を阻害する効果があります。ピルにより血中のエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)が増えると、脳が「すでに排卵後の状態だ」と勘違いして、卵巣からの排卵を止めます。精子が子宮に入ってきても、受精する卵がないので妊娠しません。

ピルの主な避妊効果は以下の通りです。

● 卵巣からの排卵を止める
● 子宮頸管の粘膜を変質させて、精子が子宮に到達するのを防ぐ
● 子宮内膜の肥大を抑え、受精卵の着床をさせない

このようにピルは複数のアプローチで避妊効果を発揮します。

ピルの正しい飲み方

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ピルを正しく服用しなければ、願っている効果は得られません。ここではピルの正しい飲み方を解説します。

毎日同じ時間に飲む

毎日決められた分量のピルを、なるべく同じ時間帯に飲みます。朝食後・昼食後・夕食後のように、忘れにくいタイミングを決めておくのがおすすめです。

生理移動の目的でピルを服用する場合、服用を止めた2~3日後に生理がきます。飲み忘れてしまうと、予定していなかったタイミングで生理が来てしまうので注意しましょう。

もしもピルを1錠飲み忘れてしまった場合、半日ほどの遅れなら気づいたらすぐにピルを飲んでください。半日くらいの遅れなら、前回飲んだピルの効果が残っているので問題なく済むことが多いです。次の分の薬も1日2錠になっても構わないので、通常通り服用します。

24時間以上あいだが開いてしまったら、薬の効果が切れているのでいったん薬の服用を停止します。服用を忘れそうなら、スマートフォンのアラーム機能を使ったりメモを見えるところに貼ったりしておくなど、飲み忘れを防ぐ工夫をしておきましょう。

生理の初日から飲み始める

低用量ピルを初めて使用するなら、生理の始まった日からピルを飲み始めるのが一般的です。生理か不正出血かわからない場合は、出血してから5日目まで待ってピルを飲み始めることも可能です。

しかしピルの使用目的や種類によって、飲み始めのタイミングは異なります。例えば緊急避妊では、性交後72時間以内に中用量ピルの錠剤を服用するよう医師から指示されるケースもあります。

ピルは基本的に病院で処方されるので、医師にピルを使用したい理由や目的をきちんと話し、処方された服用方法に従って正しくピルを服用しましょう。

ピルの服用に関する注意点

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薬には効果とともに、副作用等のリスクが伴います。ピルにも副作用があるので、どのようなデメリットがあるのか理解しておく必要があります。

喫煙者は血栓ができるリスクが高い

ピルは血栓症のリスクを若干高めます。特に喫煙者は血栓症になるリスクが高いので、ピルの処方ができない場合があります。

血栓症とは血管内にできた血の塊(血栓)により、血管がつまる病気です。血栓症のリスクが高くない人がピルを服用しただけなら、過度に心配するほどではありません。

しかし、もともと血栓症になるリスクが高い人は、服用を控えた方が良いケースがあります。血栓症リスクがある人の例は、以下の通りです。

● 喫煙者
● 高血圧症の人
● 血糖値の高い人
● 授乳中の人
● 高齢者
● 肝臓や心臓に疾患のある人
● 血栓ができやすい病気を持っている人
● 心筋梗塞や脳卒中を起こした家族がいる人

また喫煙者がピルを服用した場合、血栓症だけではなく心筋梗塞や脳卒中、がん等のリスクも高まります。たばこを吸っていることを医師に隠さず話し、指示を仰ぎましょう。

マイナートラブルが起こる可能性がある

ピルも薬なので、副作用のリスクがあります。ピルの服用で起こる一般的なマイナートラブルには、不正出血や吐き気、頭痛、むくみ、乳房の張り、気分の落ち込み等があります。ピルの副作用を、生理中の不快感と似ていると感じる人もいるようです。

ピルを始めて1〜2カ月くらいの頃が一番副作用が出やすく、体が薬に慣れてくると症状が落ち着いていきます。もしも我慢できないほどひどい副作用が3カ月目以降も続くようなら、医師に相談してください。

中用量ピルから低用量ピルに変更するというように、ピルの種類を変えると副作用が楽になるケースが多いです。

性感染症は予防できない

ピルには、性感染症を防ぐ効果はありません。

性感染症を防ぎたいなら、ピルではなくコンドームを使用しましょう。性感染症には梅毒やHIV(エイズ)、性器クラミジア感染症、性器カンジダ症、淋菌感染症等があります。なかにはエイズのように命に関わる病気もあるので、自分の体を守るためにもコンドームの使用をおすすめします。

しかし避妊に関しては、男性の協力が必要であり性行為中に外れたり破れたりする危険のあるコンドームよりも、ピルのほうが避妊成功率は高めです。避妊と同時に性感染症を予防したいなら、ピルとコンドームを併用してください。

併用してはいけない薬がある

ピルと相性の悪い薬があります。持病が悪化したり、ピルかもう1つの薬の効果を減少させてしまったりすることがあるので、注意が必要です。

以下にピルと相性の悪い薬の一例をまとめたので、参考にしてください。

低容量ピルと併用禁止:高頻度で肝機能の悪化がみられる
● C型肝炎の薬(ヴィキラックス配合錠)

低容量ピルの効果が薄くなる薬
● てんかんの薬(フェノバルビタール、プリミドンフェニトイン、カルバマゼピン、トピラマート、オクスカルバゼピン等)
● 結核の薬(リファンピシン低容量ピルの効果を強くする薬
● 解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)
● 抗真菌薬(フルコナゾール・ボリコナゾール、イトラコナゾール等)

低用量ピルにより効果が薄くなる薬
● 解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)
● 糖尿病の治療薬(血糖降下剤、インスリン製剤、スルホニルウレア系薬剤、スルホンアミド系薬剤、ビグアナイド系製剤等)

低用量ピルにより効果が強まる薬
● ステロイド内服薬
● ぜんそくの薬(テオフィリン 等)

上記は一例であり、他にもピルと併用しないほうがよい薬があります。ピルを処方してもらう際に、医師に服用中の薬を伝えて判断を仰ぎましょう。

ピル服用後の生理の特徴

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ピルを服用すると、生理期間や経血に影響が出ます。いつもと違う様子に驚かないためにも、どのような変化があるのか知っておきましょう。

生理期間が短い傾向にある

ピルを服用すると、経血となって体外に排出されるはずの子宮内膜が肥大しません。そのため経血量が少なく、生理が2〜3日ほどで終わる方も多いようです。

子宮内膜はエストロゲン(卵胞ホルモン)の影響を受けて肥大し、黄体ホルモン(プロゲステロン)で受精卵を着床しやすい状況を維持します。ピルに含まれているホルモンだけで生成された子宮内膜は、通常よりも薄くなります。月経困難症や子宮内膜増殖症等、子宮内膜が厚くて困っている方の治療にピルが使われていることからも、その効能がわかるでしょう。

もともと生理期間が短く経血量が少ない方は、ピルの服用により生理が来ない、もしくは1日程度しか生理がなくなる場合があります。心配される方もいますが、生理期間が短い分には問題ありません。

経血がサラサラとしている

ピルを使用すると経血が鮮血のように赤くサラサラしているので、驚く方もいます。これは子宮内膜がピルの影響で薄いためであり、特に心配する必要はありません。

通常の生理は、肥大した子宮内膜が子宮のれん縮により剥がれ落ちて排出されます。「ドロド ロしたものが出る」「レバーみたいな血の塊が出る」といった通常の生理の経血は、子宮内膜が剥がれた結果です。

ピルを飲むと子宮内膜が薄くなるので、子宮のれん縮も、剥がれ落ちる子宮内膜の量も少なくてすみます。ピルを服用後の鮮血のような赤くサラサラとした経血は、問題ないので様子をみましょう。

ピルに関するよくある質問

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ピルを初めて服用する際に、不安や疑問があるのは当然です。Q&A形式で、よくある質問にお答えします。

将来不妊になったりしない?

ピルを服用したからといって、卵巣機能は低下しません。排卵を抑制できるので、「避妊=不妊」のイメージが着きやすいのですが、ピルの服用を中止すれば通常通り生理はきますし、服用中止後1〜3カ月後には妊娠も可能です。

むしろピルは、不妊の治療薬としても使われています。不妊症の原因となりやすい子宮内膜症の治療で、ピルが使用されています。また女性の卵子の数は生まれたときから決まっていて増えることはありませんが、ピルを服用して排卵をおさえられれば、妊娠を望むタイミングまで卵子を温存できます。

ピルを長期間服用しても問題はない?

ピルは長期間の服用を前提として作られています。そのため長期間服用しても、その後に問題はありません。長期間のピルの使用が不妊体質につながるわけではないので、安心して使用してください。
ピルの長期服用により、卵巣がんや子宮体がんのリスクは低下するといわれています。またピル服用中の生理(消退出血)は少量の経血量で生理期間も短いので、下腹部痛や腰痛等の月経困難症が改善される方もいます。

何歳から服用することができる?

初潮を迎えた思春期から、低用量ピルを服用できます。小学生の場合、生理痛や生理前に調子が悪くなる月経前症候群PMS等が理由で、ピルを始める方が多いようです。ドイツやオランダといった欧州では特にピルの普及率が高く、半数近い女性が服用しています。

また成長期に薬の服用で懸念されるような、身長が止まる、不妊症になるといった心配はありません。かつて使われていた中用量ピルや高用量ピルの場合、長期間の服用で体重が増えることもありましたが、現在一般的に服用されている低用量ピルでは、ほとんどの女性に体重増加はみられないようです。

ピルは初潮を迎えた思春期から、喫煙していなければ健康な40代の方まで使用できます。ピルを服用している最中は妊娠できないため、妊娠を希望する時期には服用を停止しましょう。心筋梗塞や脳梗塞等の心配が増し、血栓症のリスクが高まってきたと感じる年齢になったら、ピルをやめる時期を医者に相談してください。

ピルを処方してもらう方法

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低用量ピルも中用量ピルも、医師の処方が必要です。ピルの購入方法について解説します。

必ず病院で処方してもらう

ピルの処方には、医師の診察が必要です。ピルを購入する方法は2種類あります。病院の婦人科で処方してもらう対面診療と、Web上のオンラインクリニックで医師の診察を受けて処方してもらうオンライン診察です。厚生労働省が試験的に許可をしている一部の薬局を除き、ドラッグストアでは販売されていません。

インターネットでは、まれに海外の安価なピルが販売されています。しかし海外通販のピルは日本で安全性が確認されていない場合が多く、低品質や偽造品の可能性があります。個人購入は避け、医師の処方通りにピルを購入するとよいでしょう。

また「病院の場合、内診があるのでは?」と不安な方も多いはずです。ピルは基本的に、問診と血圧測定のみで処方できます。しかし医師が子宮や卵巣の状態を調べたほうがよいと判断すれば、内診を行う可能性があります。不正出血がある場合等に、内診するようです。

ピルを正しく服用しなければ、期待する効果は得られません。また持病の薬によっては飲み合わせが悪いケースもあります。どのような目的でピルを使用したいのか医師にはっきりと説明し、正しい服用方法を教えてもらったうえでピルを利用してください。

ピルの正しい服用方法を知って生理移動を成功させよう

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日本ではピルを日常的に利用している方はあまり多くありませんが、欧州では多くの女性が利用しています。頭痛や腹痛等の副作用がまれにみられるものの、ピルに含まれる成分は女性が本来持っているホルモンであり、ピルは比較的安全性が高い薬です。

「イベントがあるので生理をずらしたい」と思ったら、早めにピルを準備する必要があります。イベントの2〜3カ月前には病院に行き、ピルを処方してもらってください。

ピルには正しい飲み方があります。医師にどのようにピルを利用したいのか、目的をきちんと説明しましょう。また喫煙をしていたり体調に不安があったりする方は、副作用のリスクがあるので事前に医師に相談しておく必要があります。

ピルの正しい服用方法を知り、生理の憂いなくイベント当日を迎えましょう。

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