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カラダとココロ

生理時の体温は上がる?下がる?女性の基礎体温の変化とわかることを解説

公開日:2024.03.27
更新日:2024.05.16
生理時の体温は上がる?下がる?女性の基礎体温の変化とわかることを解説
さまざまな要因で変化する、女性の基礎体温。健康状態や体のリズムを把握するために基礎体温は重要だと、聞いたことがあるかもしれません。しかし、基礎体温を測っているけれど生理のときに変化しているのが気になるという方や、そもそも正しい測り方がわからず計測していないという方もいるでしょう。 そこで今回は、生理時の体温の変化や基礎体温の変化について解説します。基礎体温の計測を正しく続けるためのコツも紹介するので、参考にしてみてください。

PROFILE

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専門家/エキスパート 馬場 敦志
筑波大学医学専門学類卒業/現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務/専門は産婦人科
INDEX

1 生理になると体温が変化!女性の体の仕組みをチェック

2 基礎体温からわかること

3 生理時の体温だけでなく、普段から基礎体温を測ろう

4 基礎体温から気になることがあったら、病院へ

5 まとめ:生理周期で変化する基礎体温を測って、自分の体を知ろう

生理になると体温が変化!女性の体の仕組みをチェック

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女性は基本的に、生理になるタイミングで基礎体温が変化します。女性の基礎体温は上がったり下がったりを繰り返しているので、計測するなかで自分の体温の変化が問題ないものかどうか不安な気持ちになってしまうこともあるでしょう。まずは、生理のときに体温がどう変化するか確認したうえで、女性の基礎体温の周期について理解しましょう。

生理時は体温が上がる?下がる?

女性の基礎体温は、生理が始まると下がります。女性の体温は排卵にともなって変化するため、毎日一定の温度というわけではありません。若干高めの体温が数日続いたと思ったら、生理開始と同時にいつもより体温が下がったというのは正常なので、測る日によって体温が変わっているからといって心配は不要です。

基礎体温とは、生命を維持するために必要となる最小限のエネルギーのみを消費する安静時の体温のこと。言い換えれば、体が最低限の活動しかしていない、就寝中の体温にあたります。女性は基礎体温を測ると、体のリズムを知ることができます。体温が下がったから生理が来るという以外にも基礎体温から判明することはたくさんあるため、後ほど詳しくみていきましょう。

健康な女性の基礎体温の周期

正常に排卵がある女性は、基礎体温を測定すると低温期と高温期という2種類の時期に分かれています。グラフに表すと体温が低めの時期と高めの時期にはっきりと分かれるので、そこから体の変化を知ることが可能です。基本的には、低温期と高温期が約14日間ずつ一定のサイクルで繰り返されていると覚えておきましょう。

月経周期によっては、低温期が10日程度と短いことや20日以上と長いこともあり、日数は人によってバラバラです。しかし、高温期がしっかりあって月経周期に問題がなければ、低温期が短かったり長かったりすることはそれほど気にする必要がありません。低温期から高温期に移行する期間にも、個人差があります。1〜2日程度と短いケースも3〜4日程度と長いケースもありますが、いずれの場合でも月経周期が安定していれば問題ないので安心してください。とにかく、低温期と高温期に分かれていることが確認できれば大丈夫です。

低温期と高温期それぞれに当てはまる月経周期

低温期と高温期は約14日ずつとお伝えしましたが、低温期と高温期のなかでもそれぞれ2つずつの時期に分かれています。それぞれの時期に体で起きている変化がわかれば、体調管理にもつなげられるでしょう。

低温期は、月経期と卵胞期の2つで成り立っています。月経期はその名のとおり月経が起こり、子宮内膜が剥がれて体外に排出される時期です。月経が始まった日から、月経期になるといえます。卵胞期は、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンの量が少しずつ増えていって、子宮のなかで子宮内膜が増加する時期です。卵胞期には子宮が準備を整えて、つぎのステップである排卵期に備えます。

一方高温期は、排卵期と黄体期の2つに分かれています。排卵期とは、排卵が起こる時期のことです。どんどん増えていったエストロゲンの分泌量がピークを迎えたあと、脳から指令が出て卵巣内の卵胞から卵子が飛び出す排卵が起こります。排卵をしたあとの卵胞は空になり、黄体という組織に変化します。黄体からはプロゲステロンという女性ホルモンが分泌され、子宮内膜が成熟して妊娠しやすい状態となります。これが、黄体期です。受精が起こらなければ黄体期は月経の直前で終わり、再び月経が来て新たな月経周期が始まります。

このように、女性の基礎体温の変化は月経周期と深く関わっていることがわかります。

基礎体温からわかること

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基礎体温を記録するためには、毎朝計測しなければなりません。朝の忙しい時間帯に体温を測るのは面倒、体温を確認して記録するのは続かないと感じることもあるでしょう。

しかし、基礎体温を測ることでさまざまなことがわかります。女性の体は月経周期にともなって頻繁に変化するので、基礎体温を測っておけば体の状態を正しく理解できるでしょう。ここでは、基礎体温からわかることを紹介します。

月経期と排卵日

基礎体温を測ることで、月経日と排卵日がわかります。

生理1日目から排卵が起こるまでの2週間が低温期なので、低温期が来たら生理が始まるとわかります。その後低温期から高温期に変わったタイミングで排卵があったと推測できるため、基礎体温を測った結果きちんと低温期と高温期に分かれているようであれば、月経日と排卵日が明らかになります。

月経が28日周期の場合、高温期は個人差があるものの約14日間続きます。そのため、基礎体温を測っていれば、つぎの生理がいつ始まるかをある程度予測することが可能です。生理用品を準備したり、体調不良に備えてスケジュールを調整したりすることができるでしょう。生理が始まらないと明らかになった期間に、家族旅行や友達との遊びといった楽しめる予定を入れることも可能です。

無排卵月経の可能性も

高温期と低温期の差が0.3度以下だったり、体温の高低差がはっきりとしていなかったりする場合は、排卵していない可能性もあります。排卵がなくても生理は来ますが、プロゲステロンが分泌されていない無排卵月経をしていると考えられます。

無排卵月経は普通の生理とあまり変わらないことも多く気づきにくいですが、生理が続く期間が安定していないことが多いです。通常であれば3〜7日ほど続く生理が2日で終わったり、8日以上ずっと出血が続く場合は無排卵月経の可能性もあります。

また、高温期と低温期に分かれていても高温期が短かったり、高温期の基礎体温が低かったりする場合は卵巣の動きが低下している可能性も。基礎体温を測って気になることがあれば、病院で相談してみるのがおすすめです。

妊娠しやすい時期

基礎体温のグラフを作成していれば、妊娠しやすい時期がわかります。一般的に、排卵の3〜4日前から排卵後1〜2日のあいだや、生理開始後7〜14日は妊娠しやすいと言われていますが、基礎体温を測っていると妊娠しやすい時期がより明確にわかります。

ただし、月経周期が乱れる傾向があったり、排卵できていなかったりすると、妊娠しやすい時期を予測するのは難しくなります。また、あくまで排卵前後の数日が妊娠しやすい日というだけで、確実に妊娠できるわけではありません。絶対にこの期間に妊娠しなければおかしいとは考えず、妊活の参考程度に覚えておきましょう。

妊娠している可能性

基礎体温の記録をつけることで、妊娠している可能性に気づくことができます。

高温期が2週間以上続いている場合は、妊娠している可能性があります。一般的に高温期は14日程度で終了しますが、妊娠している場合は卵巣から分泌されるプロゲステロンが増加し、妊娠後期まで継続的に増えるので、基礎体温も低下せず高温期が続くのです。

実際、妊娠初期に熱っぽさを感じる女性は少なくありません。通常時よりも基礎体温が若干高いことから熱っぽさやほてりを自覚して、妊娠に気づくパターンもあります。

ただし、内科的な病気が原因で熱が続くケースもあるので、高温期が続いているからといって妊娠だと決めつけてはいけません。まず婦人科を受診して、妊娠の可能性があるかどうかを確認するのがいいでしょう。妊娠していないとわかってから、改めて内科を受診することが大切です。妊娠中は使えない薬もあるので、婦人科に行ってから内科という順番は守るようにしてください。

体調が良い時期と悪い時期

基礎体温を計測すると、体調が良い時期と悪い時期を知ることもできます。

低温期のなかでも卵胞期は、1カ月のなかで最も体調が良くなる時期です。卵胞期にはエストロゲンの分泌量が増えることから、肌荒れしにくくニキビ等のトラブルが減り、便秘もしにくく腸の調子も安定します。精神状態も安定し、物事を前向きに考えられるようになるのも特徴です。
ダイエットをしたり自分磨きをしたりしたいと考えている方は、この時期に行えばモチベーションを保ちやすいでしょう。

それに対し、高温期のなかでも生理前の黄体期は、1カ月のなかで最も体調が悪くなりやすい時期です。黄体期はエストロゲンの分泌量が減少し、代わりにプロゲステロンの分泌量が増加します。ニキビ等の肌トラブルが起きやすく、火照りを感じることもあります。むくみや眠気が強く表れたり、無気力になったり憂鬱になったりと心身共に安定しない時期です。

基礎体温を測っていれば、肌トラブルが起きたり無気力になったりしても黄体期のせいだとわかるので、必要以上に自分を責めずに済むかもしれません。自分のやる気がないせいですべてがうまくいかないと考える前に、黄体期であるかどうかを確認しましょう。

低体温の可能性

基礎体温を測ることにより、低体温の可能性があるかどうかがわかります。基礎体温を測り、低温期で35度台、高温期で36度台前半の場合は低体温といえます。ただ体温が低いだけと考えて深刻に捉えない方もいますが、実は低体温にはさまざまなデメリットが潜んでいます。

低体温になると、免疫力が低下すると考えられています。免疫力が下がると、感染症にかかりやすくなることも。また、体温が下がると体内の細胞が活発でなくなるため、消化吸収や思考力等さまざまな身体機能が低下してしまいます。代謝が低下したり、体力が落ちて疲れやすくなったりすることもあるでしょう。つまり、低体温は心身に悪影響を及ぼす状態といえます。

低体温になる原因として、心身にストレスがかかったことによる自律神経の乱れが挙げられます。また、運動不足や加齢による筋肉量の低下等も低体温の原因です。体重が減少することにより、低体温を引き起こしているケースもあります。

基礎体温を測定して低体温かもしれないと感じた場合は、趣味を楽しんでストレスを発散したり、ウォーキングやスクワット等で体を動かして筋肉の代謝を上げたりすることが大切です。40度以上のお湯に肩まで10分ほどつかる入浴をしたり、生姜や発酵食品等を取り入れた食事をしたりするのも低体温対策につながります。短期間で劇的に改善するものではないので、長期的な改善に取り組みましょう。

太りやすい時期

基礎体温を記録すれば、太りやすい時期もわかります。

女性が太りやすくなるのは、高温期に該当する黄体期です。黄体期にはプロゲステロンが増加しますが、プロゲステロンには水分を蓄える働きがあるのでむくみやすくなります。体内に水分を溜め込んだ結果、体重増加につながることもめずらしくありません。

また、プロゲステロンには食欲を増加させる働きもあるので、過食に走ってしまい体重が増えることもあります。生理前の倦怠感や憂鬱さが影響して運動量が減少するのも、太りやすくなる理由です。さまざまな悪影響が重なっていることから、黄体期は太りやすく痩せづらい時期といえます。

黄体期にダイエットをしても効果が出にくく、モチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。頑張っているのに体重が増えてしまい、もうダイエットをやめてしまおうと考える女性も少なくありません。そのため、ダイエットは低温期に行うと決めるのも有効な方法です。黄体期の体重増加をできるだけ抑えたい場合は、食物繊維が豊富に含まれた豆類やごぼう等の食品を摂って過食を防いだり、マッサージをしてむくみを解消したりするといいでしょう。

黄体機能不全の疑い

基礎体温を測定していれば、黄体機能不全の疑いがあることに気づけます。

排卵後のプロゲステロンの分泌期間が短く、高温期がとても短い場合は黄体機能不全という病気の可能性があります。黄体機能不全とは、プロゲステロンが正常に分泌されないせいで子宮内膜が厚くならず、受精卵が着床しにくい病気のことです。子宮の収縮を抑える働きをするプロゲステロンが少ないと、流産しやすくなることもあります。

妊娠を望む場合は、黄体機能不全の治療が必要です。薬や注射でホルモンを補充したり、黄体機能改善用の注射をしたりすることで治療ができるため、高温期がとても短いと感じたら一度病院を受診してみましょう。

生理時の体温だけでなく、普段から基礎体温を測ろう

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女性の基礎体温は、体のリズムを詳しく知ることができる便利なものです。基礎体温を体調管理に活用するためには、生理時だけでなく普段から測定することが大切です。

とはいえ、どのような体温計を使ってどのように測定すれば正しい基礎体温が測れるのかは意外と知られていません。基礎体温の測り方や測定を続けるコツを知って、できるだけ毎日基礎体温を記録するようにしましょう。

基礎体温の正しい測り方

基礎体温は、日中の体温と測り方が異なります。日中に測っているように脇の下に体温計を挟む方法では、基礎体温は正確に測れません。基礎体温を正しく測らなければ正確な体の変化はわからなくなってしまうので、正しい測り方を学んで実践することが大切です。ここで、基礎体温の測り方を確認しましょう。

基礎体温を測る専用の体温計を使う

基礎体温を測るときは、婦人用体温計と呼ばれる基礎体温を測る専用の体温計を使いましょう。風邪を引いたとき等に使う一般的な体温計では、正確な基礎体温を記録するのが難しいです。

一般的な体温計は、0.1単位で体温が表示されます。一方婦人用体温計は0.01単位で表示されるので、より細かい体温の変化を知ることが可能です。体の変化を正確に知るためにも、細かく体温が測れる婦人用体温計を使ってみてください。

婦人用体温計には、実測式と予測式があります。実測式は、口に入れて閉じてから体の内部と同じくらいの温度になった状態である平衡温に達するまで測定するものです。測定に5〜10分ほどかかりますが、実際の体温を測ることができます。

予測式は、センサーで感知した温度を分析して予測体温を表示するものです。実測式よりも誤差が出やすいものの、数秒〜数十秒で基礎体温の測定が完了するというメリットがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分に合うと思うものを選んでもいいでしょう。たとえば基礎体温測定の習慣がつくまでは予測式、習慣がついて毎日体温を測るようになったら実測式等、習慣に合わせて使う体温計を変えるのもおすすめです。

活動する前に、毎日同じ位置で測る

基礎体温は、寝ているあいだの体温です。活動を始めると基礎体温は簡単に上昇してしまうため、目覚めてすぐに測定しなければ正しい数値が出ません。目覚めたらまずトイレに行く、水を飲む、体重を測る等の行動を習慣にしている方もいるでしょう。しかし、基礎体温はそれらの行動を終えてからではなく、目覚めたら体を動かさず寝たままの状態で測るようにしましょう。

また、婦人用体温計は、脇の下ではなく口内で体温を測定します。舌の下にある中央筋の根本に、体温計が当たるようにしましょう。毎日同じ位置に当てるのが正確に測定するコツなので、体温計を当てる位置はなるべく固定します。体温計を固定したら、外の空気が測定に影響しないよう口を閉じておいてください。呼吸は鼻で行うようにしましょう。

体温以外の情報も記録しておく

基礎体温を測ったら、基礎体温表等に数値を記録しておくのがおすすめです。毎日測った数値を記録してグラフにすることで、基礎体温の変化がわかりやすくなります。基礎体温表は病院や薬局で手に入りますが、インターネット上でダウンロードすることも可能です。スマホやパソコンから基礎体温を記録できる無料のアプリやサービスもあるので、それらを使うのもいいでしょう。

基礎体温を記録するときは、体温のほかに生理日や性交渉の有無、おりものや不正出血の有無、内服した薬等の情報も記録しておきましょう。性交渉があった日を記録しておけば、妊娠しているかもしれないと判断できたり妊娠の週数の推定に役立ったりします。不正出血があった場合は、時期によって無排卵や着床出血といった原因特定につながることもあります。

眠れなかった、体調が悪い、前日にお酒を飲みすぎた等、気になることはメモしておくと安心です。女性の体温はさまざまな影響で変化するので、どのようなことが体温に影響を与えるかを知るためにも細かく記録しておきましょう。

基礎体温の測定を続けるコツ

これまで基礎体温を測る習慣がなかった方も、これからの健康管理に役立てられるよう計測を始めてみるのがおすすめです。基礎体温を測っておけば、自分の体に疑問を持った時にも強い味方となってくれます。自分の体温の変化を知るために、まずは1周期分測ってみましょう。基礎体温の計測を続けるコツは、以下のとおりです。

近くに体温計を置いて眠る

基礎体温は起き上がるだけでも変化してしまい、正確に測るのが難しくなります。朝目覚めたら寝たまますぐに測定できるよう、近くに体温計を置いた状態で眠るのがおすすめです。枕元等に体温計を置いておけば、横になった状態でも手が届くでしょう。一度起き上がらなければ取れない場所に落ちてしまわないよう、置く場所にも気をつけてください。

神経質になりすぎない

基礎体温はできるだけ毎朝同じ時間に測ったほうが正確な数値を記録できますが、平日と休日で起きる時間が変わることもあるでしょう。仕事や家庭のスケジュールによっては、日によって起きる時間が大幅にずれることもよくあります。測定時間がずれるだけでなく、うっかり測定を忘れる日もあるかもしれません。そのような場合でも、できるだけ測定を続けることが大切です。

多少測定時間が前後したり測り忘れたりしても、長期間記録し続ければ自分の体の変化が見えてきます。神経質になりすぎず、大体の体のリズムが分かればいいと考えて測定を続けるようにしましょう。基礎体温の測定そのものがストレスになってしまっては本末転倒なので、無理なく続けられるよう意識してみてください。

基礎体温から気になることがあったら、病院へ

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基礎体温を記録するなかで気になることがあれば、病院を受診するのがおすすめです。

高温期が短い場合は黄体機能不全、高温期が長いと妊娠、基礎体温が低ければ低体温、基礎体温の変化がほとんどないなら無排卵月経等、基礎体温からはさまざまな症状の可能性が読み取れます。基礎体温を測るなかで自分は大丈夫だろうかと心配になることがあったら、早めに病院を受診しましょう。記録した基礎体温表を受診時に持参すると、現状の共有がスムーズにできます。

特に妊娠を希望している場合は、妊娠を妨げる原因を早めに特定して対処することが大切です。基礎体温が高温期と低温期に分かれていない場合等は早めに婦人科で相談し、対策を始めましょう。

まとめ:生理周期で変化する基礎体温を測って、自分の体を知ろう

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女性は生理周期にともなって基礎体温が変化するので、生理中に体温が下がることを心配する必要はありません。正常に排卵が行われている女性であれば、基礎体温を測ると高温期と低温期に分かれます。基礎体温を計測することで不調の原因がわかったり、妊娠の可能性が判明したりするので、毎朝基礎体温を測るのがおすすめです。自分の体を大切にするためにも、ストレスにならない程度に基礎体温の計測を習慣にしましょう。長期的に記録し続けた基礎体温は、自分の体に違和感があったときに原因を素早く見つける助けとなってくれるはずです。

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