生理時の体温は上がる?下がる?基礎体温との関係や正しい測り方

PROFILE


1 基礎体温について
2 生理周期と基礎体温の関係
3 【ケース別】基礎体温の生理周期が乱れる理由
4 基礎体温の正しい測り方
基礎体温について
まずは基礎体温の概要や一般的な体温との違い、記録するメリットについて解説します。
基礎体温とは?
基礎体温とは、朝目覚めた際に安静な状態で舌下で測定した体温のことを指します。運動や食事はもちろんですが、目覚めてからできるだけ身体を動かさずに測るのが最も正確なので、ベッドから手に届く場所に体温計を置いておくことが理想です。睡眠も、仮眠や昼寝ではなく、一日の中で最も長く眠った後に測ります。
一般的な体温計では細かい変化を捉えにくいため、計測には小数点第二位(0.05℃)まで測れる婦人体温計(基礎体温計)の使用が推奨されています。
基礎体温と一般的な体温の違い
体温は常に変動しており、一日中一定ではありません。朝から少しずつ上昇し、夜に向けて下がり始め、その変動幅は約1℃程度あります。
基礎体温は「起床後すぐ」「動かずに」「舌の下で」測定することで、「わきの下」で測る通常の体温よりも外部の影響を受けにくく、より正確な測定が可能です。
基礎体温を計測することで、ホルモンバランスの変化や健康状態をより正確に把握できます。
基礎体温を記録するメリット
基礎体温を毎日測定・記録することで、女性ホルモンの状態や排卵の有無、生理不順、妊娠の可能性等、体内の変化やトラブルを把握できる可能性があります。
例えば、月経異常やホルモンバランスの乱れを早期に察知し、必要な対策を講じたり、不妊治療に役立てたりすることも可能です。
また、基礎体温のデータは、医師の診察時にも有用な情報となります。日々の記録を継続することが重要です。
生理周期と基礎体温の関係

女性の体は、生理周期に応じてホルモンの分泌が変化し、それに伴い基礎体温も変動します。
生理周期は個人差があるため、自分の周期を知ることで、体のリズムを理解しやすくなります。
卵胞期:基礎体温は低温期
排卵の前後では、ホルモンバランスの変化により体温が上昇し始めます。排卵日には、一時的に体温が低下する「陥落日」が見られるケースもあります。
その後、排卵が完了すると、黄体ホルモンの影響で体温が上昇します。
黄体期:基礎体温は高温期
黄体期は、排卵後から次の生理が始まるまでの期間です。
黄体ホルモンの分泌により、基礎体温は36.7〜37.0℃程度の高温を維持し、およそ14日間続きます。
黄体期が短い場合は黄体機能不全の可能性があり、不妊や習慣性流産の原因となります。
月経期:基礎体温は高温期から低温期
受精や妊娠が成立しなかった場合、黄体ホルモンの分泌が減少し、子宮内膜が剥がれて生理が始まります。これに伴い、基礎体温は徐々に低下し、再び低温期(卵胞期)へと移行します。
基礎体温の下降が急激である場合や、生理の周期が乱れている場合は、ホルモンバランスの異常が考えられるため、注意が必要です。
【ケース別】基礎体温の生理周期が乱れる理由
基礎体温を記録すると、乱れが気になるケースがあります。
基礎体温が二相にならない
通常、基礎体温は低温期と高温期の二相に分かれます。しかし、これらの変化が見られない場合、無排卵月経の可能性があります。
無排卵月経とは、生理のような定期的な出血はあるものの排卵が起こっていない状態です。この場合、基礎体温が二相に分かれず、同じような温度が続きます。
高温期が短すぎる
基礎体温の高温期が10日以下と通常よりも短い場合、黄体機能不全の可能性があります。
黄体機能不全とは、排卵後に形成される黄体からのホルモン分泌が十分に行われない状態です。放置すると、不妊症の原因にもなるため、早めに医療機関を受診しましょう。
生理が遅れ、高温期が続く
通常、高温期は約14日間続き、その後体温が低下して月経が始まります。しかし、高温期が長く続き、生理がこない場合は、妊娠の可能性があります。
妊娠が成立すると、黄体ホルモンの分泌が継続されるため、高温期が持続します。このような場合は、市販の妊娠検査薬を使用するか、医療機関を受診して確認することをおすすめします。
基礎体温の正しい測り方
基礎体温が乱れる理由として、測定がうまくできていない可能性もあります。正しい測り方を解説します。
起床後すぐ・毎日同じ時間に測る
基礎体温を正しく測るには、起床後すぐの測定が重要です。起きてから体を動かすと体温が上昇し始めるため、寝たままの状態で測るようにしましょう。
また、基礎体温の変化を正しく把握するには、毎日同じ時間に測定することが大切です。一定の条件で測ることで、より正確なデータを得られます。
専用の基礎体温計で舌下で測定する

基礎体温の測定には、専用の基礎体温計を使用しましょう。測定時は、舌の裏側のつけ根部分に基礎体温計を当て、口をしっかり閉じて検温します。
また、毎回同じ位置に正しく当てることが重要です。位置がずれると誤差が生じる可能性があるため、注意しましょう。
測定結果を記録する
基礎体温を測ったら、基礎体温表やアプリに記録しましょう。毎日の測定結果をグラフにすると、基礎体温の変化を視覚的に把握しやすくなります。
さらに、生理日やおりものの状態、不正出血の有無、服用した薬等も記録しておくと、体調の変化をより詳しく管理できます。