生理中になぜ吐き気がおきる?対処法や、PMS、つわりとの見分け方を解説

PROFILE


1 生理中の吐き気への対処法
2 生理中に吐き気がおきる仕組み
3 PMSやつわりと生理による吐き気の見分け方
4 生理中の吐き気でよくある疑問
生理中の吐き気への対処法

生理中の吐き気への対処は緩和ケアが主です。対処するポイントは以下の5つがあります。
● 食事
● 胃の状態
● 体温
● ストレス
● ツボ
各ポイントを順番に見ていきましょう。
胃に優しい食事をする
生理中の吐き気を和らげるためには、体に優しい食事を取ることが重要です。具体的には次のようなポイントを意識して食事を見直してみてください。
● 消化の良い食物繊維
● 油の少ない食事
● 刺激が少ない優しい味付け
全体的に刺激が少なく、消化によいものを意識する必要があります。
例えば野菜も消化負担が重い「ごぼう」等より、消化しやすい「にんじん」や「じゃがいも」を選びましょう。胃腸の負担が減り、食後の不快感の軽減が期待できます。
また、たんぱく質の摂取も脂が少ない「赤身肉」や「白身魚」に切り替えてください。淡白な肉を選ぶことで過剰な胃酸分泌を抑えつつ、エネルギーを摂取することができます。
調理方法も油っけが少なくなるよう、茹でる・蒸す等にして、より胃腸に優しい方法で食事を取ることを心がけましょう。
空腹状態を避ける
吐き気が強いと食事を控えてしまいがちですが、空腹は避けるのがベターです。空腹状態が続いてしまうと、胃酸過多になることでまた吐き気を引き起こす可能性があるためです。
食べ物が胃に入ることによって吐き気が緩和することもあるため、少量からでも食べられるものを食べてみましょう。
体温を高める
体温が低いことで症状が悪化することもあるため、体温を高める意識も大切です。例えば口に入れるものも、なるべく温めた食事や飲み物を摂取するようにしてみてください。
この際に摂取するものも「ショウガ」「カモミール」「ポリフェノール」といった、体を温める効果があるものを選びましょう。体を効率的かつ長時間温めることが期待できます。
ただしコーヒー等に含まれるカフェインは体を冷ましやすく、胃腸の刺激となります。生理中はカフェインが含まれる飲み物は極力避け、カフェインレスのハーブティー等を選ぶようにしましょう。
また、体を芯から温めてくれる入浴や軽い運動を取り入れるのもおすすめです。症状がつらい方は、ヨガや半身浴・足湯等の簡単な方法でトライしてみてください。
ストレスを発散する
生理中は神経も過敏になりやすい時期なため、憂鬱さが続くことで余計に吐き気が強まる恐れがあります。より悪化させないためにも、適度にストレスを発散する精神的なゆとりを持つことも意識してみてください。
例えば好きなことをしたり、自宅で何もしないでのんびり過ごすのも良いでしょう。心身ともに休める時間を持つことでストレスを解消し、体への負荷軽減も期待できます。
吐き気向けのツボを押す
もしつらい吐き気に見舞われた場合は、吐き気を抑えるツボ押しをしてみましょう。吐き気には次のツボ押しが効果的です。

効果 | 場所 | 押し方 | |
内関 | ・息詰まり改善 ・吐き気改善 ・自律神経を整える | 左手首の内側 | 手のひらを自分に向けて握る 手首のシワの始まりを見つける シワから薬指・中指・人差しの順に乗せる 人差し指の下にある腱と腱の間を押す |
合谷 | ・肩こりの緩和 ・胃腸の不調解消 ・便秘等の解消 ・生理痛の緩和 | 手の甲 | 手の甲を自分に向ける 軽く手のひらを開く 親指と人差し指の間をたどる 双方の間でくぼんでいる箇所を押す |
足三里 | ・胃腸の働きを抑える ・吐き気改善 | ふくらはぎ | 膝のお皿の下の外側のくぼみを探す くぼみに人差し指を置く 人差し指から続けて指を置く 四本目の小指が当たっている箇所を押す |
ツボ押しは出先でもできるため、覚えておくと吐き気があったときに気軽にケアが可能です。何個か覚えておき、いざという時に備えておきましょう。
生理中に吐き気がおきる仕組み
女性の体は妊娠するために受精卵の着床に備え、周期的に子宮内膜が厚くなります。そして、妊娠しない場合には使用されない子宮内膜が必要なくなるため、剥がれ落ちる仕組みです。
この際に、子宮内膜を剝がすために子宮を収縮させるのが「プロスタグランジン」というホルモンです。プロスタグランジンは本来経血の排出を助けるために分泌されますが、実は胃腸を収縮させる働きもあります。
そのため、生理になると風邪でもないのに吐き気を感じやすくなってしまうのです。プロスタグランジンの分泌自体を止めることはできないため、症状とうまく付き合っていく工夫が必要です。
PMSやつわりと生理による吐き気の見分け方
生理予定日付近で起こる吐き気には、生理によるもの以外にPMSやつわりが考えられます。それぞれのケースの特徴を説明します。

PMSによる吐き気
もし生理前から吐き気が続く場合は、「PMS(月経前症候群)」の可能性があります。
PMSとは、生理前のホルモンバランスの変化によって身体的・精神的症状がひどく出る疾患です。
日常生活が困難と感じる症状がある場合は、一度婦人科や心療内科、精神科へ相談に行ってみてください。
▼PMSと関連する吐き気についてはこちらの記事でも紹介しています。
PMSの吐き気の原因は?市販薬や漢方等の対処法を知ろう
つわりによる吐き気
生理予定日付近で吐き気が起きている場合は、生理ではなく妊娠による「つわり」かもしれません。妊娠初期症状と生理の体調不良は似ている症状が多く、個人では判断しにくいものです。もし複数条件が一致する場合は、まずは慌てず妊娠検査薬で確認をしてみましょう。
▼妊娠初期症状については以下の記事でより詳しく解説しています。
妊娠初期症状にはどんなものがある?生理前との違いもチェック
生理中の吐き気でよくある疑問
生理中の吐き気について、板橋中央総合病院 医長の阿部 一也医師に話を聞きました。
受診の目安は?

吐き気はいつまで続く?

吐き気向けの市販薬の選び方は?

病院ではどのような治療をしますか?
