【伊藤千晃さん対談】ネガティブな日をHAPPYに変える!自分との向き合い方をフェムケア上級者がレクチャー
PROFILE
1 生理痛が当たり前になってしまい不調をそのままにする人が多い現状
2 “わたしは大丈夫”を疑って自分の体に向き合ってみる
3 フェムテックがそれぞれのウェルビーイングにつながる
生理痛が当たり前になってしまい不調をそのままにする人が多い現状
出典:オズモール「OZ勢調査2024」2023年6月6日~9月5日 n=20,483名
「女性の不調に関するアンケート」をご覧になって、女性の現状や健康課題についてどう思われますか?
山田さん(以下[山]) アンケートで自分の生理は普通ではないと回答する人が16%だけなのに対し、生理の不調はあるかの問いには、大多数が「不調はあるが、気にせず何もしていない」と回答していますね。私の経験上でもかなり多くの方が「生理」の悩みを抱えているにも関わらず、問題視していないと感じています。
伊藤さん(以下[伊]) 私は昔から体の変化には敏感だったはずなのに、生理の不調となると途端に自分の体のことがわからなくなっていて。グループ時代は、生理1週間前からPMSがひどく、生理痛のほかにむくみや皮膚の痒み、気分の落ち込みで悩んでいました。その時はそれがPMSとは知らず、我慢するのが当たり前になっていて、誰にも相談できなかったです。
[山] みなさん生理痛を普通のことだと思っていたり、不調の原因がわからず放置してしまうことが多いですよね。少しでも自分の体について知識を持つことで不安を払しょくしてほしいという思いで、千晃さんも取得された「日本フェムテック協会認定資格」をスタートしたんです。最近では、会社に訪問してフェムテックのセミナーも実施しています。女性だけでなく男性にもぜひ知識をつけていただきたいと思っています。
“わたしは大丈夫”を疑って自分の体に向き合ってみる
伊藤さんが悩み続けてきた生理での不調。どう行動し、解決したのか教えてください。
[伊] 昔から生理の悩みはありましたが、PMSの症状が産後によりひどくなって。年齢も30代になり、不調から抜け出せない日々。一生この状態が続くのは嫌だ、このままだとボロボロになってしまうと思い、そこから対処する方法を自分で探し始めました。調べていくなかではじめて自分の症状がPMSだったと分かり、心がすごく軽くなったんです。もっと自分の体を知りたくて、日本フェムテック協会さんの認定資格2級に挑戦しました。
[山] 知識がついてから何か変わったことはありますか?
[伊] 今では生理1週間前になって不調が出始めても、私のせいじゃない、ホルモンバランスのせいだから大丈夫、と気楽に考えられるようになりました。サプリを飲んだり、フェムケアアイテムを取り入れて不調を軽減させるなど、自分の体と向き合ってコントロールもできるように。
[山] フェムケアアイテムも昔に比べて、種類も豊富に揃っていますよね。ただ選択肢は多いはずなのに、日本ではまだフェムケア売り場の環境が整っておらず、商品を探しづらいのが課題だと思っています。
[伊] ハワイのドラックストアに行った時、フェムケア専用の棚がドドンと置かれていて驚きました。月経から不妊治療、更年期に関するアイテムまで、その棚に全て揃っていたんです。日本でももっと気軽にフェムケアアイテムを手に取り、試せるように、女性専用のアイテムの棚が増えたらいいなと思っています。
フェムテックがそれぞれのウェルビーイングにつながる
[山] 女性はライフステージに応じて、いろいろな不調が起きてきますよね。私は忙しさを理由に34歳まで婦人科に行かなかったこともあり、女性疾患や不妊などのトラブルを経験しました。自分が自分らしくいられる一番の根底はやはり健康だと思うんです。フェムテックを上手に活用して心も体も健康でいることで美しさを追求できるし、仕事も自分らしくできると思います。
[伊] 私自身もフェムテックに出会って、選択肢が増えたことで、実際に仕事でのパフォーマンスがあがったと実感しています。それは、自分の体を知ることによって、その日の不調によってどのフェムケアアイテムを使ってあげればいいのか分かるようになったから。自分でもレベルアップしたなって思います(笑)。
[山] 千晃さんのように、まずは自分の体を知ることが不調を改善する第一歩になると思っています。毎月の生理がストレスになるとつらいので、いろんな武器を身につけていただきたいですね。そうすることでQOLも向上しますし、その先に、自分が思い描いているウェルビーイングにつながると思っています。
[伊] フェムテックに出会う前は、自分の不調が続くと子どもに当たってしまい後悔するという悪循環になっていた時期も。子育てや仕事をする中で、フェムテックを知っているだけでも、救われたポイントがたくさんありました。少しでも不調を感じていたら、みなさんもぜひ一歩踏み出してみて欲しいです。前向きに取り組むことで、必ずハッピーな毎日につながると思っています。
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今回は、『オズモール』でも伊藤千晃さん×山田奈央子さんインタビュー「不調な日の自分と向き合うセルフケア方法」の対談記事を掲載。
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PHOTO/KENTARO HANAMURA WRITING/AYA HANAMURA