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妊娠と出産

妊娠初期は飛行機に乗っても大丈夫?リスクやポイントを解説

公開日:2024.06.05
更新日:2024.06.05
妊娠初期は飛行機に乗っても大丈夫?リスクやポイントを解説
妊娠初期に飛行機への搭乗が必要になったとき、搭乗できるか疑問に思っていませんか。胎児と母体への負担がないか、心配になる方も多いかもしれません。 結論から言うと、妊娠初期であっても飛行機に乗ること自体は可能です。 しかし、妊婦の体調や胎児の安全を考えたうえで、飛行機への搭乗自体を避けた方がよいこともあります。妊娠初期かどうかにかかわらず、自己判断せずに医師の指示を仰ぐことが必要です。 本記事では、妊娠初期に飛行機に乗るときのリスクや、安全な旅行のために心がけたいポイントをまとめました。事前に知って、安全な飛行機搭乗に役立ててください。

PROFILE

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専門家/エキスパート 阿部 一也
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業/現在は板橋中央総合病院勤務/専門は産婦人科
INDEX

1 妊娠初期の飛行機搭乗自体は可能

2 妊娠初期の飛行機旅行のリスク

3 妊娠中に飛行機に乗る際に覚えておきたいポイント

4 リスクを知って無理のないプランを組み立てよう

妊娠初期の飛行機搭乗自体は可能

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妊娠中も飛行機への搭乗自体は可能であり、体調が安定していれば胎児や妊娠への影響はないとされます。とはいえ、本当に大丈夫か気になる方も多いかもしれません。ここでは搭乗による影響や関連する規定を紹介します。

基本的には飛行機に乗ることで胎児や妊娠への影響はない

飛行機に乗ることで、直接お母さんや胎児が受ける影響はありません。

確かに、妊娠初期は流産の危険性が高い時期です。医療機関で確認された妊娠の15%前後の確率で流産となるとされます。とはいえ、飛行機へ乗ったことそのものが流産へ直接つながる医学的な統計や根拠はありません。

また、飛行機に乗る前に受ける金属探知機による検査や上空での放射線濃度の影響を心配される方もいるでしょう。ですが、金属探知機のゲートからは放射線は出ていないため、こちらは心配いりません。不安な場合は接触検査で対応してもらえることもあるため、利用する航空会社へ相談してみましょう。

また、上空の放射線濃度は飛行機に乗った場合、通常の生活に比べるとわずかに増えるとされています。しかし、妊婦や胎児にも影響の無い程度とされ、飛行機に乗るだけで直接影響が起きる心配はないといえます。

しかし、妊娠初期に飛行機に乗ることで、間接的に影響を受ける可能性は否定しきれません。具体的には、次のような影響が考えられます。

● 普段とは違う環境による体調変化が起きる
● 長時間同じ姿勢でいることでエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)の可能性がある
● 気圧によって気分が悪くなる
● 温度や湿度の変化、匂いでつわりがひどくなる
● 酸素濃度が低下することで心臓や呼吸器に負担がかかる

妊娠中は、何が起きるか予想が難しいものです。妊娠初期において飛行機の利用そのものに制限はありませんが、上記のような影響が起きる可能性があるだけでなく、妊娠中の状況は個人差が大きいため、妊娠経過や体調によっては搭乗を控えた方がよいこともあります。

帰省や旅行等飛行機に搭乗する理由に限らず、かかりつけ医への相談が前提です。妊娠中に飛行機に搭乗することで起こりうるリスクと対処法については、本記事でも解説するので参考にしてください。

参考:日本産科婦人科学会

妊娠中の飛行機搭乗可能期間は航空会社の規定による

航空会社はそれぞれ、妊娠中の飛行機搭乗に関する規定を設けています。多くは出産予定日が近い場合や双子といった多胎妊娠、妊娠合併症がある場合に関する規定ですが、各社で対応が異なるため事前に調べておきましょう。

一例として、ANAとJALの国内線における規定を紹介します。

● 出産予定日を含め8日以上28日以内の場合、産婦人科医が書いた診断書を提出
● 出産予定日が7日以内の場合、産婦人科医による診断書と医師の同伴が必要
参考:妊娠中のお客様 国内線|ANA
参考:JAL | 妊娠中のお客さま(お手伝いを希望されるお客さま)

妊娠36周目以降は、破水の可能性や体の負担も増すことから、診断書や医師の同伴等航空各社が規定を定めていることが多いです。エコノミークラス症候群のリスクも高まるため、より注意が求められます。

かかりつけ医に相談するほか、里帰り出産であれば帰省先の病院の確保や体調悪化時の対応についても決めておくと安心です。

また、国際線の場合は、航空会社だけでなく行き先の国によっても対応が異なります。国によっては、到着国の国籍を持たない妊婦の入国が制限されるためです。

利用する航空会社や行き先にあわせて、妊婦の搭乗に関する情報を集めておきましょう。

飛行機での旅行は推奨できない

前述したように、飛行機に搭乗するだけで胎児や妊娠へ影響が出るわけではありません。しかし体調の変化があった際に、すぐに対応が受けられない場合があるため、飛行機での旅行を推奨できないのも事実です。

妊娠初期にあたる4~15週(妊娠2~4カ月)はつわりの出やすい時期とされます。飛行機内は地上より気圧が低く、人によっては吐き気や腹痛が誘発されることで、体調を崩す恐れがあります。

また、大気の状態によっては飛行機が大きく揺れる、離陸や着陸時に体に負荷がかかる等、飛行機の搭乗は普段とは異なるストレスが体にかかる状態になります。妊娠の経過に問題がなくとも、普段と違う環境になることで体調の変化が起きるかもしれません。

さらに飛行機内で体調不良が発生した後、降りた先で適切な治療を受けられないことも考えられます。普段かかっている医療機関と異なり、旅行先で病院にかかった場合は、一から情報収集をしなくてはならないためです。

海外への旅行の場合、言葉の問題や治療費等、さらに多くの問題が降りかかります。

妊娠前から計画を立てていた旅行だと、残念に思う気持ちも強いでしょう。しかし、自分と胎児の体調が第一です。飛行機へ搭乗する際には、行き先やフライト時間も含め、必ず事前に医師へ相談しましょう。

国内であれば、新幹線や車等ほかの移動手段もおすすめです。

妊娠初期の飛行機旅行のリスク

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妊娠初期に飛行機に乗る場合、エコノミークラス症候群とつわりという2つのリスクを考える必要があります。

エコノミークラス症候群のリスクが上がる

エコノミークラス症候群とは、長時間同じ姿勢を取り続けることで、静脈内に血栓ができて血液の流れが滞る病気です。最悪の場合は死に至る可能性もある非常に危険な病気です。

初期段階では鈍い痛みや腫れが足に起こります。特に膝裏やふくらはぎに出ることが多く、基本的には左右の足どちらかに生じます。

症状が増すとふくらはぎにむくみが現れ、さらに深刻になると足にできた血栓が血液の流れに沿って肺の静脈に到達。呼吸困難や息切れ、胸痛を引き起こし、酸素が不足することで母子共に危険な状態になってしまいます。

なぜ、飛行機に乗ることでエコノミークラス症候群のリスクが高まるのでしょうか。一つは飛行機内は湿度が低く乾燥していて、体の水分が普段よりも不足することで、血流が悪くなってしまうためです。

また、座席に長時間座るため、普段よりも血液の巡りが悪くなります。さらに、妊娠中は血液が普段より固まりやすいほか、大きくなった子宮に圧迫されて静脈の流れも悪くなるため、より血栓ができやすいのです。

6時間以上足を動かさずにいると、発症のリスクが高まるとされます。水分を適度に取るほか、足を定期的に動かして予防していきましょう。

つわりの症状が出やすい

飛行機内はつわりの症状が出やすく、人によっては体調が悪化するリスクがあります。

飛行機内は新鮮な空気が入りにくく、機内食や他の人の匂いが充満しやすいため、匂いを原因に起きるニオイづわりを起こしやすいです。匂いが気になると吐いてしまう人の場合、吐くのを繰り返すことで水分不足になり、より症状が辛くなる可能性もあります。

また飛行機に乗ることで「何かあったらどうしよう」と不安を抱きすぎてしまい、精神面の影響でつわりの症状が強まることもあります。つわりの症状が重くなり、吐き気が続くとさらに体調が悪くなるという悪循環に陥ってしまうかもしれません。

乗っている間にリラックスできるよう、ゆったりとした服装にする、トイレに近い席を確保する、といった対応が考えられます。吐き気が増した場合に備えて、エチケット袋を用意しておくのも手です。

また、規定はないものの、妊娠中であることを予約時や搭乗時に担当者へ伝えておきましょう。困りごとが起きた際に、サポートを受けやすくなります。

航空会社によっては搭乗口近くへの座席の確保、マタニティマークの貸し出し等、さまざまなサービスが用意されているため、搭乗前にチェックしておきましょう。

妊娠中に飛行機に乗る際に覚えておきたいポイント

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ここでは、妊娠中に安心して飛行機に乗るために覚えておきたいポイントを4つ紹介します。

飛行機搭乗に最適なのは妊娠中期

妊娠中に飛行機に乗る場合、比較的落ち着いて乗りやすいのは妊娠中期(妊娠14週~26週)とされています。妊娠初期よりも体調が安定しており、より飛行機へ搭乗する際のリスクを減らしやすいです。

また、つわりが落ち着いていれば、旅先や飛行機内での食事も楽しみやすくなります。吐き気が辛くて水分が取れず、水分不足になることも防ぎやすいでしょう。搭乗の理由にもよりますが、時期をずらせそうであれば妊娠初期ではなく、妊娠中期に飛行機を利用するのも手です。

ただし、妊娠初期よりもリスクが少なくなるだけで、ゼロにはなりません。

妊娠中の体調はひとりひとり異なります。つわりが続く、体調が不安定等、不安がある場合は必ずかかりつけ医に相談しましょう。安静にするよう指示が出ているという場合には、指示に従うことが大切です。

そして、医師の許可を得て搭乗する際にも、万が一の体調不良に備えましょう。持っていきたい持ち物として、以下が挙げられます。

● 手帳
● 保険証
● かかりつけ医の連絡先等を書いたメモ
● 緊急連絡先が分かるメモ
● 十分な現地通貨

こうした持ち物があると、行き先で病院にかかる必要が出たときに、慌てずに情報を提供しやすくなります。また、病院にかかるときは現金が必要になるケースがほとんどです。キャッシュレス決済に頼りすぎると、緊急で病院に行った際に支払いができないことがあるため、十分な現地通貨を持っていた方がより安心できます。

飛行機に乗る際は締め付けの少ない服装が良い

下着も含めて、締め付けの少ない服装を選びましょう。胸やおなか周りがゆったりとしており、足等を締め付けないものがおすすめです。つわりや気分が悪くなるのを避ける効果があります。

飛行機内は気圧の影響により普段よりむくみやすいため、ゆったりとした服装を選ぶことでむくみによる影響を抑えられるのもメリットです。妊娠初期はまだマタニティウエアを用意していないかもしれません。できるだけゆったりとした服装を選んでおきましょう。

併せて、冷え対策も重要です。機内は温度調節がされているものの、体調によっては気温が合わない場合もあります。タイツ等保温効果のある衣服の着用や、ひざ掛け等を持っておくと調節しやすくなります。

エコノミークラス症候群への対策として、足元を楽にするために携帯スリッパとレッグウォーマーの着用もおすすめです。足元を冷やすことなく、快適に過ごせます。締め付けの強すぎない着圧ソックスを活用するのも手です。

また、航空会社によっては、妊婦向けにブランケット等貸し出しアイテムを用意していることもあります。事前に確認しておき、必要に応じて役立てましょう。

搭乗中は水分を積極的に取る

搭乗中はこまめに水分補給を行いましょう。水分不足によって、エコノミークラス症候群やつわりの悪化といったリスクが高まるためです。搭乗後に好きなタイミングで水分を取れるよう、飲料等を用意しておきましょう。

ただし、コーヒーや緑茶等、カフェイン入りの飲み物は避けるのが無難です。カフェインには利尿作用があるため、かえって体から水分が失われてしまいます。

また、つわりで吐き気が強い場合や、乗る前につわりで水分が取れない場合もあるかもしれません。ゼリーのように水分の多い食事や、ジュースのように少量でも飲める水分を用意する等、水分補給を補助しやすいものを用意しておくのも手です。

搭乗中は足のマッサージや足を動かすことを意識する

搭乗中はエコノミークラス症候群を予防するためにも、ときどき軽い体操や運動をして足を動かすことを意識しましょう。簡単にできる運動として、次の内容が挙げられます。

● 足の指をグーパーと閉じたり開いたりする
● 足を上下に動かしたり、つま先立ちしたりする
● つま先を引き上げる動作を繰り返す
● 足首をぐるぐると回す
● トイレへ立った際に軽く体を動かす

こうした運動のほか、ふくらはぎを軽くマッサージするのもおすすめです。

また、長時間ずっと座っているよりは、1時間に1回ほど歩いた方がエコノミークラス症候群の予防につながります。トイレのタイミング等で歩き、足を動かすようにしましょう。旅行会社によっては予約時に相談することで、通路側のトイレに近い座席を手配してくれる場合もあります。

しかし飛行機の揺れで転倒するリスクもあるため、予防目的で歩く際は慎重に行動しましょう。

リスクを知って無理のないプランを組み立てよう

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妊娠初期の飛行機での移動は、体調が安定しており、医師からも適切なアドバイスを貰ったうえで行うことが大切です。気圧の変化等によるつわりやエコノミークラス症候群発症のリスクを伴うため、体調や妊娠経過によっては避けた方がよい可能性もあります。

また、妊娠中に飛行機に乗る場合、最も適している時期は、妊娠14週から26週の妊娠中期です。比較的安定した時期ではあるものの、リスクがゼロになるわけではありません。

飛行機内で体調が悪くなる可能性があるほか、飛行機で向かう先で適切な対応が受けられないリスクもあります。妊娠の週数によっては診断書の提出等が求められるため、妊娠時に飛行機へ乗る際の規定を、航空会社ごとに把握しておくことが大切です。

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