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妊娠と出産

【医師監修】つわりの原因とは?症状別の対処法を徹底解説

公開日:2024.09.20
更新日:2025.03.28
【医師監修】つわりの原因とは?症状別の対処法を徹底解説
妊娠初期に多くの女性が「つわり」を経験しますが、その症状はさまざまです。本記事では、吐きづわり、食べづわり、においづわり、眠りづわり、よだれづわりといった症状に分け、それぞれの具体的な対処法を解説します。

PROFILE

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専門家/エキスパート 阿部 一也
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業/現在は板橋中央総合病院勤務/専門は産婦人科
INDEX

1 つわりとは?

2 つわりの原因

3 【先輩ママ281人に聞いた!】つわりの体験談

4 【症状別】つわりの対処法

5 つわりに関するよくある疑問

つわりとは?

つわりは、妊娠初期に多くの女性が経験する症状で、吐き気や食欲不振等が特徴です。


症状の程度や期間は個人差が大きく、軽度で済む方もいれば、日常生活に支障をきたすほど重度の方もいます。

妊娠悪阻とつわりの違い

妊娠悪阻(にんしんおそ)は、重度のつわりを指します。

通常のつわりよりも症状が激しく、頻繁な嘔吐や食事が取れない状態が続き、脱水症状や体重減少を引き起こすことがあります。

妊娠悪阻と診断されたら、医療機関での治療が必要です。

つわりの原因

つわりの正確な原因は、いまだ解明されていません。妊娠に伴うホルモンバランスの変化が主な要因と考えられています。

そのほか、自律神経の乱れや嗅覚・味覚の変化、心理的ストレスや遺伝的要因も関与している可能性があります。

【先輩ママ281人に聞いた!】つわりの体験談

ここからは先輩ママ281人へのアンケートをもとに、つわりの体験談を紹介します。

どんなつわりだった?

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アンケート回答者281名中、そもそもつわりを経験した人が91.5%と、ほとんどの人がつわりを経験することがわかりました。その中で、つわりの症状として一番多かったのが特定のにおいに対して不快感を感じるにおいづわりで、半数以上の人が経験しています。次いで、吐きづわり、食べづわりも半数ほどの人が経験しています。

つわりはいつ終わった?

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つわりの症状同様、終わる時期にも個人差があります。つわりが終わった時期に関する質問では、28.4%の人が妊娠16週~19週に該当する、妊娠5カ月と回答しました。全体では7割以上の人が妊娠5カ月目までにつわりが終了したということです。ただし、中にはつわりがぶり返したり、妊娠後期まで続く人もいます。

【調査概要】

調査方法:インターネットアンケート

調査対象:妊娠経験がある女性

アンケート母数:281人

実施日:2025年2月20日~2025年2月23日

調査実施主体:I'm OK? Magazine

調査会社:はなさく生命保険株式会社

【症状別】つわりの対処法

つわりの症状は多様であり、症状に応じた対処法を知ることが重要です。主な症状別の対処法を紹介します。

吐きづわり

食事をすると吐いてしまうときは、無理に食べる必要はありません。しかし、脱水症状を防ぐために、水分補給は欠かさず行いましょう。常温の水やスポーツドリンク、炭酸水等がおすすめです。
食べられそうなときには、ゼリーやヨーグルト、うどん等口当たりが良く、胃への負担が少ないものを選びましょう。妊娠初期はおなかの赤ちゃんへの栄養は卵黄嚢という組織から供給されるため無理せず、食べられるものを食べられる量で食べましょう。

つわりの吐き気への対処法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
つわりの吐き気で悩まない。6つの対処法を実践して乗り切ろう

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病院ではつわりに対して主に点滴を行い、必要に応じて内服で吐き気止めを処方します。ただし、つわりの症状すべてをきれいサッパリ解消するというのはなかなか難しいものです。そのため、状態の改善が無ければ、入院して加療することもあります。

食べづわり

空腹時に吐き気を感じるときは、食事の回数を増やし、少量ずつ取ることで症状を和らげることができます。1日3回の食事にこだわらず、1日5〜6回に分けて少しずつ食べるのも効果的です。

おにぎりやひと口サイズのパンといった手軽につまめるものを常備し、空腹を感じる前に摂取するとよいでしょう。

においづわり

特定のにおいが気になる場合は、苦手なにおいをできるだけ避ける工夫が大切です。調理中は換気を徹底し、マスクを着用することでにおいを軽減できます。

また、調理方法を工夫するのも効果的です。例えば、炊飯器に近づかない、電子レンジを活用する等、においを避ける方法を取り入れましょう。

眠りづわり

日中の強い眠気に悩む場合、無理をせず休息を取ることが大切です。例えば、短時間の昼寝を取り入れると、眠気を軽減し、集中力を回復できるかもしれません。

また、適度な運動を取り入れるのも効果的です。軽いストレッチや散歩をすることで血流が促進され、眠気が和らぐことがあります。

よだれづわり

唾液の分泌が増えてしまうときは、ティッシュでこまめに拭き取る、ペットボトルを活用して吐き出すといった方法が考えられます。無理に飲み込まず、自分が楽な方法を見つけることが大切です。

また、こまめにうがいや歯磨きを行い、口の中を清潔に保つことで、不快感を軽減できます。レモン水やミント系のガムを口に入れると、さっぱりして楽になるケースもあります。

よだれづわりの原因や対策はこちらの記事で詳しく解説しています。
よだれつわりはいつまで続く?原因から対策までわかりやすく解説

つわりに関するよくある疑問

つわりに関して、アンケートの中でも多く寄せられた疑問を阿部医師に質問してみました。

つわりはいつ終わる?

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つわりの症状の期間は個人差がとても大きいです。大体妊娠5週前後から始まり、長い方だと分娩まで続くこともあります。しかし、多くの場合は妊娠12週前後くらいから楽になってくるようです。

つわりで受診する際の受診目安は?

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基本的にはご自身がしんどいと感じたら、まずかかりつけの産科で相談していただくのが原則だと思います。それでも頑張ってお仕事等を続ける方もいますが、妊娠前の体重より10%以上減少する、全く飲み食いができない、といった場合は必ず受診してください。

つわりが急になくなったら妊娠継続に影響する?

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つわりと流産などには関連が無く、突然つわりが改善することもあります。つわりがなくなったからといって流産しているということではありません。

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