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カラダとココロ

生理がこない原因はなにか?妊娠以外の可能性や対処法まで徹底解説

公開日:2024.04.18
更新日:2024.05.24
生理がこない原因はなにか?妊娠以外の可能性や対処法まで徹底解説
生理が予定日にこないと不安を感じます。じつは生理が予定日より数日遅れてしまうことは、珍しいことではありません。 しかし、いつまでも生理がこない場合は、何らかの原因が隠れているかもしれません。今回は生理がこない際に考えられる原因と対処法について解説します。 生理が始まる様子がないのなら放置せず、自分の体を気遣っていきましょう。

PROFILE

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専門家/エキスパート 阿部 一也
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業/現在は板橋中央総合病院勤務/専門は産婦人科
INDEX

1 生理がこない際に考えられる7つの原因

2 生理がこない際にできる4つの対処法

3 生理がこない際によくある疑問

4 生理がこないときは放置しないことが大切

生理がこない際に考えられる7つの原因

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そもそも生理は28~35日間に1度くるようになっています。期間内で数日前後することもありますが、おおよそ周期的に起きるのが基本です。


しかし、これらの周期で生理がこない場合は「生理不順」にあたります。


生理がある女性のうち、20%が不規則な生理を経験してるといわれており、生理不順自体は珍しくありません。とはいえ生理不順は普通の状態とは言えず、妊娠の可能性以外にさまざまな懸念があります。

原因は何が当てはまりそうか、順番に見ていきましょう。

※参考:MSDマニュアル「月経周期」

妊娠で生理が停止

最初に可能性として確認しなければいけないものは、妊娠です。女性は妊娠すると子宮内膜が剝がれなくなるため、生理がこなくなります。

もし前回の生理以降に性交をしていて、生理が予定日より1週間以上遅れている場合は妊娠している可能性があります。思い当たる場合は検査で妊娠の有無を確かめてみましょう。

また「性行為をしたけれど避妊をしたから」という人でも検査が必要です。基本的には避妊をしていても絶対に妊娠しないとは言い切れません。

なお、妊娠を確かめる場合は、生理予定日から1週間後を目安に市販の妊娠検査薬で調べることができます。まずはドラッグストア等で購入し、検査を行ってみましょう。
中見出し:ストレスによるホルモンバランスの乱れ
生理がこない原因として、ストレスによるホルモンバランスの乱れも考えられます。

本来、生理は女性ホルモンの「エストロゲン」や「プロゲステロン」が分泌することで起きます。しかし、ストレスによってホルモン分泌を促す視床下部の機能が低下し、女性ホルモンがうまく分泌されないことでホルモンバランスが乱れ、生理が止まってしまいます。

例えば環境の変化や人間関係、職場の問題等で最近何らかのストレスがあった場合は影響が考えられるかもしれません。

なお、原因がストレスの場合は、ストレス要因の解決によって改善することが多いです。もし要因をすぐ解決できない場合は息抜きを行う、人に相談する等、ストレスを軽減できるよう工夫してみましょう。

ダイエットによる女性ホルモン分泌量の低下

過度なダイエットをしている場合も生理がこなくなることがあります。急激に激しいダイエットで体脂肪を減らすと、脂肪物質から分泌される「レプチン」が減少してしまうためです。レプチンは女性ホルモンのエストロゲンの分泌を助ける働きがあり、急激な減少によって生理に影響を及ぼします。

また、過度な体重減少は体が生命の危機だと認識してしまうことも関係しています。人の体は生命活動を優先するため、生理のように強く生命に関連することが少ない身体機能を止めてしまうことがあるのです。

なお、危険な体重減少に該当するかは、BMI値によって調べることが可能です。次の計算式に当てはめて割り出してみましょう。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
 
このとき、BMI値が21以下の場合は生理へ影響を及ぼす可能性があります。さらにBMI値が16以下まで下がると、今後妊娠しにくくなる等体へ深刻な影響を及ぼすこともあり、注意が必要です。

肥満による生理不順

痩せすぎが危険な一方で、肥満であることも生理不順を招く恐れがあります。十分な脂肪物質があることでレプチンの濃度は高まりますが、過剰すぎるとレプチンの性質が変化。それに伴いエストロゲンの分泌を促すことができなくなり、生理不順を起こしてしまうのです。

中でもBMI値が25を超える人、または3~6カ月で急激に体重増加があった人は生理不順を起こす可能性が高いでしょう。痩せすぎても太りすぎても生理への影響があるため、大きな体重増減は注意が必要です。

加齢による閉経の兆候

30代後半~40代の人は閉経の兆候である「更年期」が原因であることも考えられます。閉経とは、加齢によって女性ホルモンが分泌されなくなることで、最終的には生理もこなくなります。

更年期にあたるおおよそ40代後半になると、エストロゲンとプロゲステロンの減少が始まり、徐々に生理の頻度が減少。予定日から生理が遅れることも珍しくなくなります。また、ほてりや気分の浮き沈み等の症状が目立つことも一般的です。

薬の副作用

胃腸薬や精神安定剤を飲んだ人は、薬の副作用で生理がこない可能性も考えられます。

一般的な胃腸薬や精神安定剤の中には、「プロラクチン」というホルモンの分泌を増やす物質が含まれています。基本的にはプロラクチンは有害ではなく、本来は出産後等に体の中でも分泌されるものです。

しかし、体内のプロラクチンが増えすぎると「高プロラクチン血症」になり、体が出産後のような状態に変化。排卵障害や生理がこないといった症状を引き起こします。

他の症状として胸の張りや妊娠していないのに母乳が出る、頭痛や視界の違和感等がある場合は薬の影響があるかもしれません。

なお、高プロラクチン血症は婦人科でホルモン検査(採血)で調べることができます。症状が一致する人は1度検査を検討してみてください。

生理が止まる病気を発症中

生理は発症している病気によっても止まることがあります。主に影響が考えられる病気としては次のとおりです。

病名

症状

生理が止まる仕組み

バセドウ病

月経不順、月経過多または過少、月経異常等

甲状腺機能異常により卵巣の機能が低下することで生理に異常が起きる。

橋本病(甲状腺機能低下症)

月経異常や不妊症等

卵巣機能の低下や排卵障害等を起こし、生理に異常が起きる。

多嚢胞性卵巣症候群

無月経、不正出血、月経異常等

男性ホルモンが優位になり、生理に必要なホルモンが分泌されにくいために生理に異常が起きる。

生理に関連しない症状としては、バセドウ病は血圧の上昇、不整脈・動悸、異常発汗、下痢、甲状腺の腫れ等が見られます。

また、多嚢胞性卵巣症候群の場合は、男性ホルモンの増加による男性化(にきびが増える、体毛が濃くなる、胸が小さくなる、筋肉が増える等)が特徴的です。

上記の症状に思い当たる人は1度、関連病院へ相談を検討してみてください。また、すでに診断を受けている人は医師と相談し、生理が再開するか様子を見ていきましょう。

※参考:MSDマニュアル家庭版「多嚢胞性卵巣症候群」「甲状腺機能亢進症」

生理がこない際にできる4つの対処法

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生理がこないのは、楽かもしれないと思う人もいるかもしれません。しかし、生理がこない状態を放置していると、今後の妊娠や命に関わることもあります。ピル等を服用していないのに、生理不順がある場合は対処が必要です。

ここからは体の異常に気がつくため、または生理不順を解消するためにできる対処法をご紹介します。

基礎体温やストレスのチェック

自分の体の状態を判断するために、基礎体温やストレスをチェックしてみましょう。自身の状況を分析することで、正常な状態なのか知ることができるため不安も解消できます。

基礎体温のチェック方法

基礎体温とは、安静時に測る基本的な自分の体温のことです。

じつは女性の体はホルモン分泌によって体温が2週間ごとに変化します。継続して計測することでホルモン状況を知ることが可能です。体温の変化を知ることができれば、排卵日や生理の開始日等も予測することができるようになります。

一般的に生理が始まった2週間は「低温期」、次の生理が起きるまでの2週間が「高温期」とされます。次の生理が始まる2週間の間には排卵が起きますが、排卵を起こすエストロゲンは体温を上昇させる効果があるのです。

つまり体温が低温期から高温期へ移行した瞬間から2週間程度で生理が始まることが予測できます。おおよそ2週間ごとにこれらの体温の変化から生理が繰り返されるシステムが乱れていなければ、正常に女性ホルモンが働いていると見ていいでしょう。

なお、計測には小数点より下の第2位まで測れる基礎体温計と基礎体温表を用います。毎朝、目が覚めたら横になったまま体温を測り、体温を1カ月間記録。おりもの、生理、性交、不正出血等も記録すると分析する材料となります。

ストレスのチェック方法

ストレスはバロメーターで測ることができないため、さまざまな要素から度合いを推察することが必要です。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会ではストレス度チェックの指標として、次のチェックリストを公開しています。YES・NOで回答していき、YESが多ければストレス過多である可能性が高いです。

1.頭が重くスッキリしない
2.目が疲れやすい
3.ときどき鼻がつまることがある
4.目まいを感じる
5.ときどき立ちくらみしそうになる
6.耳鳴りがすることがある
7.口内炎ができやすい
8.のどが痛くなることがある
9.舌が白くなる
10.食物の好みが変わったり、食欲がない
11.胃がもたれる
12.お腹がはる
13.肩がこる
14.背中や腰が痛くなる
15.疲れがとれない
16.体重が減った
17.すぐ疲れる
18.起きるのが辛い
19.やる気がでない
20.寝つきが悪い
21.夢を見ることが多い
22.夜半過ぎに目がさめ、眠れなくなる
23.急に息苦しくなる
24.動悸がすることがある
25.胸が痛くなることがある
26.風邪をひきやすい
27.すぐにイライラして腹がたつ
28.手足が冷たい
29.手やわきの下に汗をかきやすい
30.人と会うのがおっくう

※引用:特定非営利活動法人 日本成人病予防協会「ストレス度チェックリスト」

ストレスを溜めない生活

強いストレスはホルモンバランスの乱れを招くため、なるべくストレスを溜めない生活を心がけることも対処法の1つです。

なお、ストレスには次の3つがあります。

●身体的要因・・・睡眠不足、業務過多等身体的な疲労や不調等
●精神的要因・・・何らかの理由による不安感、恐怖感、怒り等
●社会的要因・・・職場、家庭、学校等人と関わるうえで受けるストレス

3つのうちいずれか、もしくは場合によって複数のストレスに脅かされていることもあるかもしれません。積み重なれば、生理だけではなく日常生活への影響も考えられるため、ストレス解消はこまめに行っていくことが大事です。

ストレス解消は家でできることも多くあります。次のような方法で自分をいたわってみましょう。

家でできるストレス解消

外でできるストレス解消

●余分に寝る

●湯船に浸かる

●腹式呼吸をする

●マッサージをする

●映画・ドラマを見る

●趣味の時間を楽しむ

●好きなものを食べる

●好きな場所へ行く

●体を動かす

●親しい人と出掛ける

●親しい人と話す

●おいしいものを食べに行く

●カラオケで発散する

生活習慣の見直し

生活習慣の見直しもおすすめの対処法です。見直していくことで体内リズムが整い、生理不順が改善する可能性があります。具体的には十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を意識してみましょう。

各ポイントと効果は次のとおりです。

ポイント

効果

睡眠

6~8時間睡眠を取る

体を休め、体内リズムを整えられる。

食事

タンパク質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミンをバランス良く摂取する

【冷食野菜やサプリも活用してバランスを重視するのがおすすめ】

脳内物質の分泌を助け、体内サイクルを安定させることができる。

運動

週60分以上の有酸素運動

【汗をかく程度がおすすめ】

生活習慣病の予防、代謝やホルモン分泌を助けることができる。

市販薬の服用

市販薬の漢方薬等も活用し、生理不順を改善する手もあります。副作用がほぼない漢方薬なら、体に負担をかけず安心して服用が可能です。

なお、生理不順の改善には、次の成分が含まれている漢方薬がおすすめです。

種類

効果

当帰(トウキ)

血を作るのを促し、血の巡りを良くする。体を温める効果もある。

芍薬(シャクヤク)

痛みや炎症を軽減し、血行を良くする。

生姜(ショウキョウ)

阿膠(アキョウ)

血の巡りを良くし、体を温める。また、阿膠は止血作用もあり、不正出血に効果が期待できる。

上記の漢方は市販品で生理不順向けに作られた製品に使われていることが多いです。製品によって成分差があるので見比べて確認をしてみましょう。

また、もし選び方がわからない場合は、薬剤師が在籍している薬局で相談してみてください。漢方薬はほぼ副作用はありませんが、体質や飲み合わせに注意が必要なケースもあります。市販薬とは言え、よくわからず服用するのはリスクが伴うため、最初はよく相談してから購入するのが安全です。

生理がこない際によくある疑問

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最後に生理がこない際に浮かびやすい疑問を紹介します。同じ疑問を持っている人は、参考にしてください。

思い込みでも生理は止まる?

強い思い込みがある場合は、偽妊娠(想像妊娠)によって生理がこない可能性もあります。偽妊娠とは、望む・望まないにかかわらず「妊娠したかもしれない」という強い思い込みにより起こる状態です。

偽妊娠のメカニズムは解明されておらず、強い感情がホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こす心身症状として見られています。

例えば強く妊娠を希望していたり、周囲からの妊娠への期待が強い状況。または逆に「望んでいなかったのに妊娠したかもしれない」というストレスがある人は偽妊娠に陥ることがあります。人によってはつわりのような症状を伴うこともあり、体が錯覚した状態が続いてしまうこともあるのです。

ただ偽妊娠の場合は、妊娠検査等によって妊娠していないことがわかると症状が落ち着きます。

病院にいく目安は?

もし生活習慣の改善やストレス要因の解消をしても、生理がこない状態が3カ月以上続くなら病院へ行くことを検討してください。3カ月以上生理がこない状態は深刻な病気の可能性もあり、放置は危険です。

また、3カ月以上生理がこない状態は無月経にあたるため、放置すると今後妊娠しにくくなる恐れもあります。必ず1度は病院で診察を行いましょう。

もし病院に行くのが気乗りしないのなら、まず救急安心センターで相談をしてみるのもおすすめです。

救急安心センターとは、緊急性があるかわからない不調の相談ができる連絡先です。総務省消防庁が発足し、全国で展開しています。相談は専門スタッフや医者・看護師等が受付け、相談者の症状から救急車手配の有無、健康指導や関連病院への案内を行うことが可能です。

なお、救急安心センターは全国で電話から「♯7119」にかけることで利用することができますが、場所によって対応時間が異なることもあります。総務省消防庁の公式ホームページから該当地域を確認のうえ、利用してください。

病院ではどのような検査が行われる?

婦人科や産婦人科で検査した場合は、問診と4種類前後の検査が行われることが一般的です。主な検査としては次のものが挙げられます。

種類

判断箇所と検査理由

血液検査

女性ホルモンや下垂体ホルモン等の数値を調べるため。

超音波検査

(またはエコー)

膣に機器を挿入し子宮や卵巣の状態や異常を調べるため。(※おなかの上からエコーで状態を調べることも可能)

内診

触診で腹部にしこりがないか確かめる。また、同時に膣に指を入れて子宮等が腫れていないか等状態を調べる。

CTまたはMRI

病変がないか画像で調べるため。(※採血や超音波検査で病気が疑われる場合のみ)

生理がこないときは放置しないことが大切

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生理がこないのは、妊娠以外にもあらゆる可能性が考えられますが、いずれにせよ原因を突き止めることが大切です。ストレスや病気の影響の場合は、初動が早ければ重症化を防げるかもしれません。もちろん妊娠の可能性があるのなら、体のためにもなるべく早く病院での検診が必要です。

ただ妊娠と重篤な病気以外は、原因を解消すれば生理不順が改善することも多いです。女性の体はホルモン分泌によって左右されやすいため、分泌を阻害してしまう習慣やストレスをなくしていくようにしましょう。

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