お金のプロフェッショナル!FP舘 和江さんの事例紹介 お悩み:誰に相談すればいい?保険の見直しと安心の考え方
住宅価格の上昇や物価高、共働き世帯の増加等、家族を取り巻く環境はここ10〜15年で大きく変化しました。
「保険には入っているけれど、今の保障内容が自分に合っているのか判断できない」「インターネットやSNSに情報があふれていて、何を信頼すべきか迷う」こうした不安を抱えながらも、相談に踏み出せない人は少なくありません。
17年間にわたって多くの家族のお金と人生に向き合ってきた舘 和江さんは、「保険の営業は商品を売る仕事ではなく、安心を届ける仕事」だと話します。
今回は、子育て世代を中心に、相手の人生に対する責任や覚悟を持って多くの相談を受けてきた舘さんに、変化する家族のかたちと保険のあり方、そして相談できる担当者の重要性について伺いました。
PROFILE
1 家族のかたちによって、保険の備え方も変化する
2 保険は相談しながら、定期的に見直していくもの
3 家計やマネープランに悩む人へのメッセージ
家族のかたちによって、保険の備え方も変化する
I'm OK? 編集部:17年間にわたって保険のお仕事に携わってこられたとのことですが、その中でお客様の考え方や相談内容の変化を感じることはありますか?
舘さん:はい、以前よりも将来のお金に不安を抱える方が増えた印象があります。
私のお客様は子育て世代の方がとても多いんです。家族を支え、住宅ローンや教育費を負担しながら、「絶対に仕事を辞められない」というプレッシャーを抱えている世代です。人生の中でも、一番責任が大きい時期だと思うんですよね。ちなみに、保険業界では、そのような世代を「責任世代」と呼んでいます。
I'm OK? 編集部:「責任世代」と言われると、なんだかズッシリと重たい感じがしますね。
舘さん:そうですね。実際、そのとおりズッシリと重たいプレッシャーを抱えている世代とも言えます。生活や教育に選択肢が増えた分、責任世代は昔以上に「将来のお金」に不安を覚える方が増えたと感じます。
特に最近は、物価も上がり、住宅価格もかなり高くなっています。以前は、ご夫婦でも収入が多いほうの名義で住宅ローンを組むご家庭が一般的でした。近年では、共働きであれば、夫婦でローンを組む「ペアローン」を選ぶケースも増えています。
その影響で、保険の考え方にも変化が出ています。今までは、配偶者が亡くなった場合は団体信用生命保険で住宅ローンの負担がなくなるので、「収入が多いほうの保障を中心に考えましょう」というケースが多かったんです。でも今は、ペアローンで夫婦それぞれの名義でローンを組んでいると、遺された人にもローンが残るケースがあり、両者の死亡保障をしっかり考えなくてはいけない。そこは以前とはかなり変わったなと思います。
I'm OK? 編集部:保障の考え方だけではなく、家族や人生設計そのものの価値観も変わってきていますよね。
舘さん:以前よりも、家族のあり方やお金の使い方に対する価値観が多様化していると感じます。
以前、20代のご夫婦のお客様で、「夫婦二人で余裕のある生活を送りたい」と、子どもを持たない選択をされた方がいたんです。その分、お家にしっかりお金をかけていて、「自分たちがどういう暮らしをしたいか」というイメージをすごく明確に持たれていました。
以前だったら、結婚したら子どもを持つのが一般的と考える人が多かったと思います。でも、結婚後の生活も、今は本当に人それぞれですよね。そのため、保険選びも画一的には考えられなくなりました。
「20代だからこの保険」「子育て世代だからこの保険金額」というように、年齢や家族構成だけで決める時代ではなくなってきました。今は、それぞれの暮らし方や将来設計に合わせて、必要な保障を考えることが大切になっていますね。
保険は相談しながら、定期的に見直していくもの
生活が変われば、不安も必要な保障も変わる
I'm OK? 編集部:保険相談に来る方では、どのようなお悩みを抱えている方が多いですか?
舘さん:多いのは、ご自身が入っている保険が、本当に自分にとって最適なのかがわからない、という方です。保険って、普段から頻繁に触れるものではないので、いざ入ろうとしたときに、すべてを理解できる人は少なくて当然だと思うんです。ただ、結果として勧められるがままに入っている方も多い印象ですね。
しっかり説明を聞き、納得して契約をした保険でも、しばらくたつと、「細かい保障内容を覚えていない…」とわからなくなってしまったこと、ありませんか?
I'm OK? 編集部:あります。まさに私です。すごくいい!と思って契約した記憶はありますが、どんな内容なのか、実はあまり覚えていません…。
舘さん:大丈夫!皆さん、そうですよ(笑)。契約内容を見てみると、保障内容自体は悪くないんです。でも、例えば保障が手厚くなれば、月々の支払額は高くなる。そのうえで、「本当にここまでの保障が必要ですか?」と聞いていくと、「やっぱり必要ないかもしれない」と考え直す方もいらっしゃいます。
これは、最初から間違った選択をしたということではないんです。生活は変化するものなので、契約時に必要な保障も、時間がたてば必要でなくなるというのも自然なことです。
例えば、子どもが増えたり、物価が上がったり、収入が変わったりすると、「前は大丈夫だったけど、今はちょっと負担が大きいな」と、今だから保険料が高く感じるということがあるんです。だからこそ、保険は見直しが必要だということです。
I'm OK? 編集部:保険というのは、「一度入ったら終わり」ではないものなんですね。
舘さん:そうです。不安を感じた時に、「少し相談してみようかな」と気軽に聞いていただくことが大切だと思っています。
私のお客様の中には、LINEで「私の保険って高くないですか?」と相談される方もいます。その時に、理由を説明したり、「保障内容を見直す方法もありますよ」とお話ししたりしています。
もちろん、保障を減らすことにはリスクもあります。でも、その分のお金を何に使いたいのかも大事なんですよね。家族旅行に使いたいのか、子どもの習い事に使いたいのか、そういう部分も含めて、一緒に考えるようにしています。
保険を優先しすぎて、毎日の生活が苦しくなってしまっては本末転倒です。契約者様ご自身やご家族にとって、無理のないバランスを考えることが大切です。
事例紹介:30代、保険を見直す中で気づいた「相談できる」担当者の大切さ
I'm OK? 編集部:印象的だったお客様とのエピソードはありますか?
舘さん:長くお付き合いしていた30代のお客様で、一度、私の元を離れた方がいたんです。
それまでは自動車保険も含め、あらゆる保険を私が担当していました。でもその方が車関係のお仕事をされていたので、「自動車保険は自分で検討して、自分で手続きします」と。加えて、私自身が会社を変わるタイミングでもあったので、お客様は会社を変えることにも抵抗があったのかもしれません。
そのため「その選択が安心につながるなら、それが一番よいと思います」とお伝えしました。そのうえで「担当ではなくなっても、何かあればいつでも相談してくださいね」とお話ししていたんです。
I'm OK? 編集部:その後、また戻ってこられたんですね。その理由や、その際どのような提案をされたのか教えてください。

舘さん:実際にお話を聞いていくと、私が担当していた頃と比較して、保険内容も見直しをされたようでした。ただ、お子さんの進学等で教育費がかかる時期でもあったので、ご家庭の今の家計を考えると、少し保険料の負担が大きく、不安を感じてご連絡いただきました。
保険料の負担は下げたいけれども、保障が足りなくなると困る、と悩んでいました。もちろん、「保険料を下げる=保障が薄くなるんじゃないか」という不安もありますよね。
なので、「今必要な保障はどこなのか」を整理しながら、「今は最低限困らない保障を持ちつつ、お子様が自立した後は、その時の生活に合わせてまた見直していきましょう」というお話をしたんです。
I'm OK? 編集部:その時、どんなことを感じましたか?
舘さん:お客様にとっては、保険というのは内容だけでなく、誰に相談するかというのも不安解消の要素として大きく影響するものなのかもしれない、と感じました。
もちろん、保険の商品自体も大事です。でも、生活は変わり続けるので、その時々で「今の自分たちに合っているのかな」と不安になることがあると思うんです。そういう時に、「この人なら安心して聞ける」「分からないことを相談できる」と思える存在がいることが、すごく大切なんじゃないかなと。
私も、事故にあった時、病気になった時、何か不安があった時に、「まず舘さんに聞いてみよう」って思ってもらえる存在でいたいなって思っています。
家計やマネープランに悩む人へのメッセージ
I'm OK? 編集部:最後に、これから保険相談を考えている方へメッセージをお願いします。
舘さん:「何が足りないか」ばかり考えると、不安ってどんどん増えていくと思うんです。一方、「自分は何があれば安心できるのか」を整理すると、必要なものが見えてきます。
子どもの選択肢を増やすために、教育費を潤沢にしたいのか、 万が一の時に今の生活を最低限崩さないようにしたいのか。安心のかたちは、人によって異なります。
保険というのは、人生を縛るものではなく、「安心して生活するための土台」です。だからこそ、保険は定期的に見直していくことが大切ですし、分からないことがあれば、「なんとなく不安を感じる」というタイミングでも、気軽に相談ください。
「この人になら相談できる」と思える担当者を見つけることも大切だと思います。
保険は、困った時だけではなく、日々の暮らしや将来の不安に寄り添ってくれる存在です。お金のことをプロに相談できるという利点も含めて考えれば、月々の保険料ももっと有効だと思いませんか?だからこそ、一人で抱え込まず、「少し気になる」「一度話を聞いてみたい」と思った時に、相談してみてほしいですね。